空を見上げると上の写真のように、太陽のはるか上方に虹色をした弧を描く光の帯が見えるときがあります。これが「環天頂アーク」と呼ばれる現象です。環天頂アークは逆さの虹に見えることから「逆さ虹」とも呼ばれます。
太陽から下方に、上の図のような虹色をした水平に長い光の帯が見えるときがあります。これは「環水平アーク」と呼ばれる現象です。環水平アークは水平に伸びているように見えることから「水平環」や「水平弧」とも呼ばれます。
環天頂アークと環水平アークは空気中に存在する角板と呼ばれる氷晶により太陽光が屈折することで現れる現象です。雲の種類のうちの上層雲は氷晶の集合体であるため、上層雲が現れているときに環天頂アーク又は環水平アークが見られます。