環天頂アークは太陽高度が22°の時に、太陽の上方46°前後の位置に見られます。
この太陽高度22°が最も明瞭に見えるため、日の出の2時間後や日の入り2時間前が見えやすい時間帯となっています。
また、太陽高度が32°の時に環天頂アークは天球に位置するため、太陽高度がこれ以上高くなると環天頂アークは見られません。
( 図 )
環水平アークは太陽高度が58°以上の時に、太陽の下方46°前後の位置に見られます。
太陽高度58°以上でないと環水平アークは見られないため、日本(と同緯度地域)で見られる季節と時間は3月~9月の正午前後です。
環天頂アークと環水平アークが出現するには、角板が大気中にたくさん存在している必要があります。
ここで、上層雲(巻層雲、巻積雲、巻雲)は角板を含む氷晶が集まったものです。
つまり、上層雲が見られるときに環天頂アークや環水平アークが見られやすいです。