研究テーマ

磁性ナノ粒子(下画像)を主にバイオ・医療分野へ応用することを目的に研究を行っています。

 

 

 

 

 

 

◇ 主なアプリケーション

・がん温熱治療(ハイパーサーミア)
・磁気粒子イメージング(医療画像診断)
・薬剤輸送(ドラッグデリバリー)
・遺伝子導入


◇ がん温熱治療

 がん温熱治療とは、がん組織が正常組織に比べて熱に弱いことを利用して、がん患部を加温することによる治療法です。現在、主に医療現場で行われている三大療法(手術、薬剤療法、放射線治療)は身体への損傷、副作用といった患者への負が問題となっています。このような負担の少ない、低侵襲療法として温熱治療は研究されています。
 特に、発熱媒体として磁性ナノ粒子を用いる方法は、粒子に交流磁場を印加することで熱を発生することを利用します。右図のように粒子を静脈注射等で体内へ送り込み、がん患部へ集積させて、体外から交流磁場を印加することでがん組織を熱で治療します。粒子を患部に集積すること、発熱を正常組織に損傷がない程度に制御することでがん組織のみを治療可能です。

◇ 磁気粒子イメージング

 医療画像診断として、核磁気共鳴画像法(Magnetic resonance imaging: MRI)、コンピュータ断層撮影法(Computed tomography: CT)、陽電子放出断層撮影法(Positron emission tomography: PET)等が挙げられます。これらに加えて新しい画像診断技術として、磁気粒子イメージング(Magnetic particle imaging: MPI)が研究されています。MPIの特徴は、体外からの励磁によって、体内の磁性ナノ粒子の位置をモニタリングできる点です。例えば、粒子をがん細胞に集積するように機能化することで、がん組織の位置検出を行えます。