投稿者:古川 勉(平成12年卒 情報学部 情報社会学科)
「大学時代に戻りたい?最近の若い奴は」と皆様も各職場で嘆いておられるのではないでしょうか。でも、社会人としてスタートを切った新社会人達の本音は、皆、そんなものです。しかし、そんな新社会人達に向かって、「早く学生気分を忘れろ」なんて、出来もしないことを要求する自分がいます。私自身、社会人としての生活がスタートして11年が経過し、結婚、そして、2人の子供に恵まれ、更には、マイホーム取得と、大きな変動がありましたが、「もしも時間が戻るなら?」と問われれば、迷うことなく「大学時代に戻りたい」と答えます。そして「できれば戻りたい」と今でも思うことがあります。きっと、死ぬまで、その感覚(思い)は変わらないものだと思っています。
私の大学時代と言えば、大して勉強やスポーツに勤しんだわけもなく、月並みではありますが、「一生付き合いたいと願う、友人、先生に出会えたこと」、それが最大の財産となっています。社会の厳しさを味わったアルバイト、みんなで通った深夜のファミレス、夜まで遊んでいた研究室、男だけの卒業旅行、思い出は尽きませんが、最近、年々その記憶も薄れつつあり、若干の寂しさを感じます。それでもテレビやラジオで、当時流行っていた音楽が流れたりすると、「いい思い出」の数々を思い出し、それによって、今抱えている悩みや不安も少し和らぎます。
皆さんがどのように大学時代を捉えているかは分かりませんが、恐らく、多くの方が人生で最も、若さ、エネルギー、そして自由に満ち溢れた「瞬間」であったと捉えているのではないでしょうか。これから大学生になる方々には、最高の瞬間を思う存分味わってほしいと思います。そして、残念ながらその「瞬間」が過ぎてしまった今の私にとってのささやかな夢。「もう一度、あの頃のメンバーで、温泉旅行にでも行きたいなぁ。」