投稿者:荒井 雄一(平成18年 大学院情報学研究科修了)
情報学研究科を修了して6年。社会人デビューしてから今日までは、あっという間に過ぎ去った日々だったと実感しています。入社後はひらすら仕事を覚え、悩んだり、相談したり、手伝ってもらったり。ようやく周りが見えるようになると、上の仕事を任されたり、後輩の指導にあたったりと、慌ただしさの中を生きた20代でした。
そして今、あらためて社会人としての振り返り、これからの計画を考えると「余裕」が欲しいという結論に至ります。どんなに仕事を抱えていても、笑顔を絶やさない人がいます。どんなに時間に追い込まれても、仕事を楽しんでいる人がいます。彼ら彼女らの作る雰囲気が「余裕」だと思います。
ここからは持論ですが、「余裕」を生むために大切なのが「セルフコントロール(自制心)」です。松井秀喜選手はその著書の中で「頭にくることがあっても、口に出すか出さないかは自分で決められます」と言っていました。不快な体験をした事実は変えられません。でもそれをどう受け止めるかは、心のあり方次第というわけです。
実際、能力はほとんど同じにも関わらず、結果が大きく違ってくるのは、「セルフコントロール」の差だと思うことにしばしば出くわします。仕事はまさにそうで、間違いなく感情を自制して臨んだ方が円滑に運びます。チームの結束力も高まります。結果、プロジェクトは成功します。
セルフコントロールはすぐに実践できます。たとえば私は、信号が点滅したら横断歩道は渡りません。交通マナーであることはもちろん、「急ぐより、待つだけの余裕がある人間でいたい」からです。
今つくづく思うのが、このセルフコントロールを出来るだけ早い時期から実践したかったということです。在学生の方にはぜひ今から始めることをお奨めします。自分の感情と上手く付き合って、実りある人生にしたいものですね。