【第75回】浜松教師塾での貴重な一年

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投稿者:市原 大樹(平成20年 教育学部保健体育教育専修卒)

浜松教師塾は、一人のベテラン教師が、二人の若手教師に優れた指導技術を伝授する制度です。ベテラン教師は「師範」、若手教師は「塾生」となり、学校の垣根を越えて、一年間授業を見せ合ったり、教材研究をし合ったりしました。私の師範は、体育専科で以前は浜松市小学校体育連合の理事長をしていた方です。一緒に塾生になった教師も体育専科で、私たちの塾は体育科を中心に一年間活動し、「言語活動を通して、互いに高め合う授業」をテーマに互いに学び合いました。体育科の中でも領域をしぼり、器械運動の授業を数回ずつ行い、また師範の授業を参観させていただきました。

私たち塾生が授業実践をすれば、師範がより深い教材観や練習の場の工夫の視点で教えていただき、師範の授業では、より深い教材観から一人一人の課題にあった練習の場や声のかけ方など多くを学びました。

教師塾を通して学んだ指導技術や教材観は、今後の指導において大きなプラスとなります。また、反省会で師範と話をする中で、師範の考え方や教師としての姿勢について多くを学び、とりわけ、体育主任としてどう振る舞うか、どう体育経営をしていくかという点において、高い視点に立って教えていただきました。このことは、体育主任としてのあるべき理想像を実現するのに役に立ちました。人間性や内面性も含め「師範のような教師になりたい」と思える先輩に出会えたことや同年代で同じ体育専科の教員と共に学び合えたことは浜松教師塾の良いところだと感じました。

共通の授業の悩みや体育経営で難しさを感じているところを共有し合うと共に授業実践を通してお互いに意見をぶつけ合いながら、よりよい授業を創るための話し合いを何度もしました。今後長く付き合っていける良い仲間ができたこともよかったです。このように、浜松教師塾では、授業力の向上と師範や塾生との出会いという二つが私にとって大きな財産となりました。師範をはじめ関わっていただいた多くの方々に感謝いたします。