【第80回】同期展後日

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投稿者:瀧 博行(昭和42年 中美卒)

今年も昔日の面影をどこかに残した同期が参集した。往時の若きパワーを彷彿させる絵画、彫刻の表現は未だ衰えることを知らない芸術魂が垣間見える。我らが同期は小中学校課程を合わせかなりの学生がいたものの、既に筆を置いた者も少なくない。家庭も安定し退職後の余生に再び筆を取り始めた者もいる事を聞くのは嬉しい限りである。今回も新たに趣旨に賛同し遠路出品に及んだ仲間が増えたことは望外の喜びである。

日を改めての旧友会は一気に時空を超えて学生時代にタイムスリップする。静教・浜教と分散した時代の回顧談、今だから話せる艶話、スケッチ旅行の武勇伝等々、抱腹絶倒の秘話に花が咲き、あっという間に別れの時が来た。我々の胸の奥底には青春の日に美術教師を志した誇りと情熱が今なお埋火のように熱を宿している。古希を迎えた今、青春の延長線として、来年も再来年も命ある限り表現活動に挑むことを約し帰路についた。