投稿者:道林 克禎(平成2年度 院 理学研究科 地球科学卒)
近頃はソーシャルネットワーキングサービス(SNS)の普及によって、卒業以来会ったことがなかった同輩や先輩・後輩、さらには卒業生に至るまで連絡をとれる情報化社会である。SNSでの交流とは、それぞれが好き勝手にウェブ上にアップした日常の出来事に対して、受け手側が適当に眺めて「いいね」ボタンを押すことによって成り立っている。このようなつながり方は気楽で今の多忙な時代に合っているのかもしれない。同窓会でもSNSは利用できるが、本質的にはアナログの活動である。正直、20代から30代の頃は自分の周りの家族や社会への対応だけで精一杯で、同窓会に関心があったとは言いがたい。しかし、40代になった頃から同じ頃に学生時代を知る方々と当時の静大の様子や先生方の話をすることが懐かしくて暖かく感じるようになったように思う。当時と現在を比べながら,同期だけでなく、大学時代を重ならない大先輩や若い後輩諸氏とも話が弾むのは同窓会ならではである。会うことはウェブ上で眺めるよりも暖かい、それが同窓会なのかなと思えるこの頃である。