投稿者: 石原 清史(昭和54年 農学部農学科卒)
令和元年6月15日は朝からあいにくの雨となり、日本初の超高層ビル霞が関ビル35階の全学同窓会第三回会東京交流会会場からは、眼下に見下ろす国会議事堂も霞む雲上の同窓会となりました。開催に当たっては在京同窓会5支部の22名が、足掛け3年にわたって何度も打ち合わせを行い、準備を進めました。
交流会は大きなトラブルも無く成功裏に終わりましたが、その一方で、学部も世代も異なり、初めて顔を合わせる静大卒業生が、あえてこれだけの時間と労力をかけて集まる意義はどこにあるのだろうかという素朴な疑問がわいたのも事実です。
交流会には、石井学長をはじめ6学部長に出席いただきました。母校の現状や運営方針に関心を抱いているOBの方々にとっては、今まさに進められている一法人2大学制などの最新の情報を得る格好の場となったようです。
また、プログラムの一つとして工学部OBの大槻正氏の記念講演と田嶋直士氏の尺八演奏をお願いしました。記念講演会でこれからの世の中を大きく変えるAI・ロボットという最先端技術に関する最新の話を聞いて、参加者が近未来のAI・ロボット社会に思いを馳せていると、世界的にも評価の高い尺八演奏者田嶋氏による身体全体を使った迫力のライブ演奏がはじまり、たちまち別世界に引き込まれました。魅力あるイベントとして十分堪能できたのではないでしょうか。
最後に、ビジネス的な面で人とのつながりを得る機会としての活用です。学部を超えた参加者が勤務している(いた)企業・機関等は多岐にわたります。これだけの多種多様な業界人と一堂に会する機会はそう多くはありません。今回農学部を3月に卒業して東京に就職した3人が参加しましたが、彼らには積極的に名刺を配ってもらいました。すぐに役立つかどうかわからないけれど母校が同じということでつながりやすく、貴重な財産になったはずです。