投稿者:新保 俊尚(昭和57年工学部機械工学科卒)
最近は、町おこしのためか、どこの町でもマラソン大会が開催されるようになってきた。
私の住む松本市でも2017年10月1日に、「松本マラソン」と称して第1回が開催されるそうである。そんなにあちこちで開催してよく人が集まるものだと感心するが、人気の大会は申し込み開始とともにクリック競争で、東京マラソンなど大きなシティマラソンでは、抽選で当たることすら夢のまた夢である。
かくいう私も、50代に突入した2010年に「諏訪湖マラソン」に参加して以来、健康のためと、やはり大会に出るからには完走したいという欲のために走るようになった。社会人になって、健康に気をつけなければと思いつつも、仕事にかまけて運動していなかった私が、趣味として走るようになったのは、会社の後輩の結婚式で、「諏訪湖マラソン」に出ようと誘われ、酔った勢いと、大学4年と大学院1、2年の3年間は、工学部伝統の駅伝大会に向けて練習したことを思い出したことがきっかけである。
初めての大会で、あっさりと完走できていれば今ほどハマることもなかったのであろうが、最初は調子が良かったものの、後半はバテバテとなり、知人の女性にも軽く追い抜かれて悔しい思いをしたため、次の年に向けて少し真面目に走る様になった。すると、最後までバテずに走れるし、記録も伸びて面白くなってハマってしまったわけである。
大会にエントリーするのは、自分を追い込む為である。健康のために走るなら、大会にエントリーする必要などないのであるが、試験がないと勉強しないのと同じで、大会に自腹を切って申し込まないと、どうしても怠け心が出てくる。申し込むと、やはり元は取りたいので、完走のため練習をするようになるのである。
そんなわけで、自身の怠け心に打ち勝つために大会にエントリーする自分のような人種がいる限り、まだまだマラソン大会人気は続くのではないかと思う今日この頃である。