投稿者:鈴木 良夫(昭和48年 人文学部法経学科経済専攻卒)
3連休の中日の9日(日)、家内、娘と一緒に孫2人(小3、小1)を連れて日本平動物園に出かけた。
正面入り口は工事中で脇の坂を通りチケット売り場に到着。大人は500円だが小学生以下は無料でほっとする。いよいよ動物園へ。還暦を過ぎてもワクワクするのは昔から動物好きのせいか。小3の孫のお目当ては爬虫類館、昨年11月妻と一緒に出かけた上野動物園で見たアナコンダの迫力が忘れられないようだ。はじめは孫と一緒だったが、そのうち集中し始めていつのまにかバラバラに。お目当てのアナコンダが日本平にもいて良かった。
最も楽しかったのは、白クマ「ロッシー」君のコーナー。やんちゃ盛りのロッシー君が大きな蛇腹の筒を噛んだり、放り投げたり、頭からかぶったり、息をつく暇もないほどのサービスぶりだ。圧巻はプールへのジャンプ、アクリル板から見る巨体が水中に飛び込む姿は迫力満点でしばし時の経つのを忘れるくらいだ。
動物園は大きく変化した。特に猛獣類は遠くから眺めるのが当たり前で、動物たちも昼間はほとんど動かず、ただ見たと言うだけでそこには感動が無かった。こうした展示方法に風穴を開けたのが、北海道旭川の旭山動物園である。人も集まらない田舎の動物園が展示方法一つ変えただけで全国から人が集まる一大観光地と化した。
旭山に続けとばかりに各地の動物園は展示スペースの改修を進めた。今から見れば当たり前のことだが、旭山の英断は素晴らしいと思う。本来の動物の姿を出来るだけ自然のままで鑑賞できるよう、色々な角度から見られるよう工夫を凝らした。また、間近で見られるようアクリル板を使って人間と動物の距離を縮め臨場感を高めた。
かつての動物園では体験できなかった事が、今は当たり前のように体験できる世の中になった。これで子どもの目が肥えてくれたらと思うが、はたしてどうであろうか。感動したのは私であり、孫たちにとっては当たり前の世界かもしれない。