【第198回】私の思い出と歩み

      【第198回】私の思い出と歩み はコメントを受け付けていません

投稿者:政家 一穂(理学部数学科 1976卒)


72M25は、静岡大学での学生番号です。1972年に理学部数学科へ入学し、学科で25番目を意味しています。当時、理学部には数学・物理・化学・生物の4学科があり、数学科の同級生は32名でした。

静岡大学は二期校であり、私は本意ではない形での入学でした。

一期校・二期校制度が廃止され、共通第1次学力試験の導入後は、大学のランクが明確になったように感じました。私たちの頃の理学部には、現役生・浪人生、そしてさまざまな地域の出身者が集まっていました。

夏休み頃にはクラスメイトや部活動の仲間とも打ち解け、交友が広がりました。大学近くの大谷で下宿し、昼間は静岡市街へパチンコに出かけ、夜は麻雀に興じながら、単位を落とさない程度には大学にも出席するという、楽しい日々を過ごしていました。

数学科の同級生の多くは高校教員になり、私も兵庫県で高校の数学教師として60歳まで38年間勤めました。勤務校は4校に及び、最後の赴任先は母校である赤穂高校でした。定年退職後も講師として70歳まで勤め、生徒たちとクラブ活動などを通じて深く関わったことが、今も心に残っています。

現在は赤穂で暮らしながら自治会長を務めています。また、昨年から高齢者大学に入学し、事務局長を任されています。地域には高齢者が多く、私がPCを扱えるということで期待されています。できる限り地域に貢献するつもりですが、体力や視力の衰えから、無理はきかなくなってきました。