静岡大学教育学部のまとめ

みなさんが在籍している静岡大学教育学部について、入学前はいろいろと情報をチェックしていたと思いますが、入学後にはあまり気にも留めていなかったのではないでしょうか。
改めて、静岡大学教育学部がどのようなことに取り組んでいるのか、「今」の静岡大学教育学部の姿を確認してみてください。

1.静岡大学教育学部の取り組みは全国的に認められています

静岡大学教育学部では,教員養成機能の充実を図るため様々な改革を行っています。中でも以下3件の改革プログラムは,令和元年5月に公開された「国立教員養成大学・学部、大学院、附属学校の改革に関する取組状況について~グッドプラクティスの共有と発信に向けた事例集~」に掲載されており,特色ある好事例,先進的な取り組みとして評価されています。

以下、事例集に掲載された内容から概要を抜粋します。

(1)国立教員養成大学・学部等全体について
高大接続プログラム「プロジェクトひよっこ先生」

このプロジェクトは静岡県教育委員会の協力のもと教員志望の県内高校生を募集し,大学祭で大学生が主催する「子ども大会」へアシスト参加する中で,大学生が子どもに接する様子を見たり,教職大学院に在籍する現職小学校教員からの指導を受けたりすることで,高校生の課題意識や教職志望を深めるような交流体験を実施しています。

(6)教職大学院について
学校等改善支援研究員~改革チャレンジで身につける学校のリーダーシップ~

このプロジェクトは静岡県内自治体との申し合わせにより,教職大学院に派遣される現職教員に各自治体の重点施策とすり合わせた研究テーマを課し,大学教員も参加する改革チーム内で組織や学校改善に取り組むことでリーダーシップ性の獲得と課題改善の両立を目指しています。

(7)附属学校について
地域総がかりでの理数才能教育(トップガン)事業

このプロジェクトは教育学部附属浜松中学校を拠点に,大学・公立学校・自治体・企業・各種団体が参画する教育を行っており,課題解決型の講座や理数系コンテストの開催,各種コンクール出場支援,高校と連携したキャリア教育,公立学校の教員研修など多面的に展開しています。

当該ニュース記事はこちらから確認できます。

2.「教員になる」あなたを応援します

静岡大学教育学部の教職支援室は静岡県内で校長経験のある方など教職現場のベテラン教授陣が平日毎日在室してみなさんをお待ちしています。今年度は新型コロナ感染症予防対策のため,教員採用試験に向けた面接指導はリモートで実施するなど新たな取り組みも展開しています。また,地域の教員養成を牽引してきた静岡大学教育学部だからこその取り組みとして,教育学部同窓会も教員採用試験の対策講座を例年実施していただいています。

当該ニュース記事はこちらから確認できます。

3.静岡県内の自治体と連携を進めています

静岡大学教育学部は静岡県立榛原高等学校とカリキュラム開発や教職員研修,教育実習等における連携と人材育成を目的とした連携協定を締結しています。また,静岡県内の自治体とも相互連携協定を締結し,学校教育の発展と人材育成を目指しています。協定を締結した自治体は5自治体(2020年7月現在)であり,今後も地域と連携した教育研究に取り組んでいきます。

相互連携協定自治体一覧(五十音順)
  • 静岡県教育委員会(静岡県公立小中学校教員初任者研修共同実施プログラムに関する協定)
  • 静岡県立榛原高等学校(相互連携に関する協定)
  • 島田市教育委員会(相互連携に関する協定)
  • 西伊豆地域教育研究協議会(連携交流に関する協定)
  • LINE株式会社及び静岡市教育委員会(しずおかSNSマナーアップ共同研究プロジェクトに関する協定)

榛原高等学校との連携協定のニュース記事はこちら、島田市との連携協定のニュースはこちらから確認できます。

4.もちろん国際交流も進めています

静岡大学教育学部ではユネスコスクール支援大学間ネットワーク(ASPUnivNet)に加盟しており,静岡県教育委員会,静岡市教育委員会ほか関連機関と連携しつつ,ESDを担える教員養成の推進を行っています。また,大学の協定校とは別にモンゴル国立教育大学と学術交流に関する協定を締結しています。さらに,本学の国際連携推進機構が企画・開催した国際学会では大学院生が発表するなど,国際交流にも力を入れています。

大学の協定校名は静岡大学国際連携推進機構で確認できます。国際学会での発表のニュースはこちらから確認できます。

5.様々な専門家がみなさんのそばにいます

①特色ある取り組み

手書き展・イカした書

教育学部国語教育系列の杉﨑哲子教授は国語科内容指導論を受講する学生を対象に学校生活の中の「手書き」を再現し考察する手書き展を開催しました。また,子どもゆめ基金の助成を受けて実施した「書と生き物愛好会」のイベントでは,グループ全員の夢を書いた書を組み合わせた大きな「イカ」を作品として完成させる活動を展開しています。

手書き展についてのニュースはこちら、イカした書についてのニュースはこちらから確認できます。

美術教育専修卒業・修了制作展

教育学部美術教育専修では卒業・修了制作展を地域創造学環のアート系学生と共同開催しています。2020年度の展示は終了していますが,インスタグラムツイッターの情報がありますのでご覧ください。

当該ニュースはこちらから確認できます。

「1.17防災未来賞」(ぼうさい甲子園)優秀賞受賞

教育学部の藤井基貴教授の研究室は兵庫県等が主催する「1.17防災未来賞」において「静岡大学発地域連携防災教育プログラム」が優秀賞を受賞しました。このプログラムでは,地震・津波をテーマとした防災紙芝居や,避難行動の練習を含む授業パッケージの開発,「考える防災授業」といった取り組みが高く評価されています。

当該ニュースはこちらから確認できます。

知財活用アイデアプレゼン大会優秀賞受賞

教育学部技術教育系列の改正清広准教授の研究室は公益財団法人静岡産業振興財団が主催する第5回知財活用アイデアプレゼン大会においてサンケミカル株式会社らの保有特許を活用した広告ビジネスを発表して優秀賞を受賞しました。この大会は産官学金の地域支援機関が連携し,大手企業の開放特許を活用した斬新な商品アイデアの創出や商品化の実現,事業化による中小企業との地域活性化の促進を目的に開催されています。

当該ニュースはこちらから確認できます。

社会連携・地域貢献

静岡大学では社会連携,地域連携に取り組んでいます。静岡大学の社会連携シーズ集には教育学部教員が12件,地域連携応援プロジェクト成果報告集には6件の掲載があります。ぜひ、具体的な活動内容も確認してみてください。

学会発表の受賞

2019年度は4件の学会発表の受賞についての記事がありました。いずれも大学院生の受賞ですが、多彩な専門家が集まる教育学部だからこそ、研究活動も本格的に挑戦することができます。

各ニュース記事は以下のリンクから確認できます。

その他受賞に関するニュースはこちらから確認できます。

②コロナ禍における社会貢献

子ども向けメンタルヘルスのコンテンツ作成

教育学部の小林朋子教授は法政大学の渡辺弥生教授とSPAC(静岡県舞台芸術センター)の有志メンバーとのコラボレーションによる「健康戦士コロタイジャー製作委員会」を結成し,新型コロナウィルス感染症対策動画を作成,発表しています。

当該ニュースはこちらから確認できます。

コーヒーフィルターを使った簡単マスクの作り方

教育学部の村上陽子教授は新型コロナ感染症予防対策として,コーヒーフィルターを用いた「縫わないマスクの作り方」を提案して情報提供しています。このマスクは衛生的であるだけでなく,入手性のよいコーヒーフィルターを用いて簡単に製作できる点に特徴があります。

当該ニュースはこちらから確認できます。