第15回 光造形3Dプリンタで判子を作る方法

機器分析とは全く関係ないのですが、光造形の3Dプリンタで判子が作れるのでその方法をメモしておきます。この方法はFDM方式(熱溶解方式)の3Dプリンタでも使えなくはないですが。FDM方式の3Dプリンタの造形能力の左右されるのでデータ上はあっても細かいところがつぶれるといった悲しい状況になると思います。

手順1.  判子用の適当なデータを作ります。あとで立体化するときに使用するソフトウエアの関係で背景が白、最終的にインクののる部分が白以外の単色となるのが望ましいです。

簡単にはパワーポイントで文字や図形を書いて画像化したり、写真をハイコントラスト化したうえでモノクロ化してもよいと思います。あとはhttps://stamp.websozai.jp/といったオンラインサービスを利用してデータを用意するのも良いと思います。判子なので最終的には左右反転をお忘れなく。

上のオンラインサービスを使うと背景が透過になったデータができるのでなんとかして背景を白くします。Irfan viewを使えるなら透過pngを読み込んでImage→Horizontal flipで左右反転 Image→Negative(Invert image)→All channelsで色の反転をこなうと背景が白で、文字部分が白以外にできます。

手順2. こちら(https://cyberjapandata.gsi.go.jp/3d/index.html)からblind_mapというソフトウエアをダウンロードします。

手順3. Blind_mapを実行します。画像ファイルを選択ボタンを押して1で作ったデータを読み込みます。出力ファイルを指定ボタンを押して最終的なデータをどんな名前でどこに出力するか指定します。白色以外を__mmにするにチェックを入れて判子上出っ張る部分の高さとして適当な高さ(たとえば1 mm)を入れます。台座の厚み(背景の白色部分)を適当に指定(例えば3mm)します。最終的にできるものは指定された厚みの台座上に白色以外の部分が指定されただけの高さ出っ張ったものになります。

手順4. 最後に3Dプリンタ用STLファイルを作成ボタンを押します。このボタンが押せない場合は出力先の指定がされていない時です。

手順5. 出力されたSTLファイルを各3Dプリンタの使用法に沿って出力してください。