静岡大学 電子工学研究所  極限デバイス研究部門・ナノデバイス分野 池田・濱﨑研究室

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何ができるのか? 学べるのか?

最先端の研究テーマに携わりながら,研究を進める力をつけましょう!
研究者に必要な素養として,次の3つが求められます.

(1)研究テーマを設定し,実験計画を立てること
(2)実験を行い,データを取ること
(3)データをまとめて解析し,論文を書くこと

これら3つの項目の重要度は等しく1/3ずつと言われており,どれかひとつが不十分であっても一人前の研究者として認めてもらえません.

池田浩也

とは言っても,研究テーマを設定することはとても難しいことです.修士課程を修了した時点でも,なかなかそこまでたどりつけません(もちろん,積極的にテーマを提案してもらえればうれしいですが).従いまして私たちの研究室では,まずは実験計画を自分なりに考えてもらうことにしています.どういったデータを採るために,どのような実験をどういうスケジュールで行うか,自分で組み立てます.それを基にディスカッションを行い,計画をブラッシュアップしていくことにより,実験計画の立て方を理解してもらいます.
上に挙げた(3)中の「データをまとめて解析する」ことは,その結果によって「次に何を明らかにすべきか?」「そのためにはどういった実験が必要か?」が浮き彫りになるので,実験計画へのフィードバックという点でも重要です.実験データを解析するとき,あるいは次に必要なデータを考えるときに欠かせないもの,それは物性物理や量子力学などの基礎学問の理解と,自分の携わる研究分野の最新動向です.私たちは研究室のゼミで教科書や基礎的な論文,また最新の論文を読むことにより,基礎分野の理解を深め,自分の研究分野の最新動向に関する情報を得ています.
実験データを採り,解析した結果まとめたら,英語で論文を書くことに挑戦してください.そして,国内の学会・会議はもちろん,国際会議でも発表して,自分の研究成果を世界の多くの研究者に教えてあげてください.私自身も経験したことですが,学術雑誌に自分の論文が掲載されたとき,学会発表で多くの研究者が自分の成果に興味を持ってくれたとき,本当にうれしいものです.更に研究を進めていく,次への活力になります.
世界最先端の研究テーマに携わりながら,研究者としての心構えを学びつつ,具体的な研究の進め方,まとめる力を自分のものにしてください.
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