公開シンポジウム Public Symposium in Japanese

「熱帯地域のチャ栽培と環境・文化との多様な関係」 “Diverse relationship between tea production in tropical area and culture or environment”
日時: 2018年6月10日(日) 13:00〜16:00    June 10 2018, 13:00 ~ 16:00
会場: 静岡大学農学総合棟(大講義室)  Faculty of Agriculture, Shizuoka University

東南アジア熱帯の山岳地では、チャは重要な産業植物であり、それぞれの地域で独自のチャの栽培形態やチャ葉の利用形態が発達してきました。チャ栽培は山岳地の複雑な地形を利用した経済活動であるだけでなく、チャ園は山岳域の環境や住民社会そして文化に深く関わっている植生です。このようなチャ園の生態系サービス(供給、文化、調整、基盤)を把握しておくことは、熱帯山岳地におけるヒトと環境のかかわりを理解するうえで重要な視点であると考えます。
このシンポジウムでは、熱帯地域におけるチャについて、伝統的な文化民族的視点、現代社会の中で変容する社会との関係、地域による栽培技術の多様性、植生の山岳環境に及ぼすインパクト等の講演を行います。日本の茶どころ静岡の地で、熱帯地域の山岳地のヒトと環境の関わり合いをチャという植物を通して考える時間としたいと思います。