受信実験では主に以下の道具が必要になります。
●八木・宇田アンテナ
●受信機
●時計
●方位磁針
●受信表
受信用の八木・宇田アンテナは受信する人工衛星の電波の周波数に適したものを購入、または製作します(詳しくはアンテナ製作のページへ)
受信機には無線免許不要のワイドハンドレシーバーを使用しています。写真のものはアイコムIC-R6。
一方、受信機の代わりにパソコン用TVチューナーを用いたソフトウェア受信機(SDR, Software-Defined Radio)でも受信ができます。パソコンがあればSDRで、より安価に実験を行うこともできます。
受信表とは各時刻と人工衛星の方位、仰角、受信周波数を表にしたものです。受信表はTLE(Two Line Element)と呼ばれる人工衛星の軌道データと観測地の座標から各時刻の人工衛星の方位や仰角を軌道計算ソフト(例えばOrbitron など)で計算し作成できます。一方、人工衛星の軌道予測サイトHeavens-Aboveでは観測地の座標を入力すると,多くの人工衛星の簡単な通過予測を知ることができる。このHeavens-Above上の情報から簡単に受信表を生成できるExcelファイルを公開しています。