狩野川中流域に置いて河畔植生と河道、河床構造との関連を明らかにするための合同観測
河畔植生と河道並びに河床構造との関連をメダケとオギの分布に着目して、日守橋(河口より13km)付近と宗光寺(20.0km) で合同観測を実施した. 前者では両種が離れて分布し、後者では同一箇所で競争するように聖域している特徴があり、これらから生育箇所の河道における位置や土壌特性と分布との関係を明らかにしようとしている。
メダケの伐採後にはクワモドキが繁茂し、またいずれの現場でもメダケなどの植物の上はクズやアレチウリやなどがすっかり覆っていた. 観測からメダケは、掃流力(Tau)と共に無次元掃流力(SDI,堆積速度)の両者が大きな値を取るところに分布しやすいのではないかという仮説が想定されるのではないかなどと議論された(ほんとか?)。メダケとオギの地下茎を支える土壌の組成や粒径、また含水率などとの関係が、成因と結果の両方の観点から注目される.
1.日守橋周辺(塚越教授撮影)
日守橋下流側(河口より13km付近)
堆積物には砂に礫が混じる
日守橋 遠景
メダケ群落
中洲の宿物群落の中を調べる知花准教授と徳岡准教授
群落内の土壌を見る
狩野川 右岸
松原橋上流側右岸の河畔植生.
2.放水路 珍野橋付近
放水路下流 珍野橋(江浦湾河口よりやく1.3km地点)付近で 河床粒径の測定、堆積物の観測とサンプリングを行った. 海水は珍野橋上の長岡隧道口付近まで遡上することが知られており、観測地付近でプール状に溜まった水も高いpH値(8.11)と電気伝導度1,410mS/m)を示した。あゆの遡上との関係でも興味ある環境であった.
3.狩野川宗光寺付近(河口より約20km)
この日最後の観測地点は、メダケとオギが接して分布する様子が観測できる
4.オマケ. 松原橋(河口より16km)付近
【参加者】
静岡大学:塚越教授、加藤名誉教授、徳岡准教授、村岡さん(M1)
(株)Blue Earth Security:森客員准教授
東京大学:知花准教授、五三さん(D2)
沼津河川国道事務所:大場調査課長、岩越専門官、前島様