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9/2-9/6に国際プラスミド学会2024年大会International Symposium on Plasmid Biology 2024 | HOME (smartconf.jp)が浜松にて開催され、194名(うち国外からの参加者166名)の方々が参加されました。ポスター96演題のうち、招待講演者,国内外のPIの方々に査読していただき、5演題が優秀ポスター賞として選ばれるのですが、M1増元めぐみさんが優秀ポスター賞に選ばれました。おめでとうございます!シンポジウム、ポスター発表、会場準備をしてくださった方々もお疲れ様でした!

金原・新谷研の多くの学生さんが貢献した論文がAEM誌に公開されました.日本各地の環境試料から広宿主域プラスミドとして知られるIncP/P-1群プラスミドやPromA群プラスミドの新規サブグループに属するプラスミドを発見したという論文です.
Hitherto-Unnoticed Self-Transmissible Plasmids Widely Distributed among Different Environments in Japan | Applied and Environmental Microbiology

越智健太郎さん(2019年度修了),德田真穂さん(2020年度修了),柳谷洸輔さん(2018年度修了),金原和秀教授、新谷政己准教授らの論文が日本農芸化学会2021年BBB論文賞を受賞しました!

同賞は日本農芸化学会英文誌「Bioscience, Biotechnology, and Biochemistry(BBB)」に掲載されたRegular Paper、Communicationより毎年優秀な論文に授与されるものです.

今回の受賞対象となった論文では,微生物間を伝播するプラスミドDNAの動態について、異なる酸素濃度の環境下で比較したところ,伝播の頻度や、伝播する微生物の種類が変化することを発表しました.プラスミドは,抗生物質を無効化する耐性遺伝子や,人為起源の難分解性物質を代謝可能にする遺伝子を「運ぶ」ことで,微生物の形質を劇的に変える遺伝因子です.その動態の理解は,プラスミドを介した微生物の進化・適応機構の解明や,多剤耐性菌の出現・蔓延を防ぐためにも重要です.しかし,自然界に酸素濃度の異なる環境は無数にあるにもかかわらず,プラスミドの動態の比較はほとんどなされてきませんでした.今回の成果は,その一端を明らかにしたものです.

受賞論文:Oxygen concentration affects frequency and range of transconjugants for the incompatibility (Inc) P-1 and P-7 plasmids pBP136 and pCAR1
著者:Kentaro Ochi, Maho Tokuda, Kosuke Yanagiya, Chiho Suzuki-Minakuchi, Hideaki Nojiri, Masahiro Yuki, Moriya Ohkuma, Kazuhide Kimbara, Masaki Shintani
DOI: https://doi.org/10.1093/bbb/zbaa118

公益財団法人日本農芸化学会HP:
https://www.jsbba.or.jp/

BBB論文賞Website:
https://www.jsbba.or.jp/about/awards/about_awards_bbb_journal.html