研究内容

 

1. ゲノム情報に基づく放線菌等の微生物資源からの新規生理活性物質の探索研究

放線菌や乳酸菌は、農業や食品産業に利用される重要な工業微生物です。ゲノムマイニングを用いて、有用な遺伝子を有する菌を見出し、実際に培養、単離を行い、新たな生理活性物質の構造決定を行います。

我々が放線菌から分離した新規環状ペプチドPentaminomycin Cは抗菌活性を示しNRPSのシステムにより生合成される(Kaweewan et al, J Antibiotics 2020)。

2. ゲノムマイニングに基づく新規生理活性ペプチドの異宿主生産

近年、多くのバクテリアのゲノム情報がデータベースに登録されている。このようなゲノム情報を活用し、異宿主生産により、新規生理活性ペプチドの生産を行う。ゲノムマイニングにより発見した生合成遺伝子クラスターを発現ベクターに組み込み大腸菌内で共発現した。その結果、新規プロテアーゼ阻害剤のGrimoviridinの生産に成功した(Unno et al. Appl. Microbiol. Biotech. 2020)。

静大TVで研究を紹介しています。