越水研究室では、放射線を定量し、「可視化」するセンサーとなる光学材料を開発しています。用いる材料系としては、想定する用途に応じて、有機物(有機結晶、ポリマー)、無機物(単結晶、セラミックス、ガラス)、および有機無機ハイブリッド(ナノコンポジット、有機無機化合物)の中から選択しています。放射線によりセンサーに付与されるエネルギーが、如何に効率よく検出信号へと利用されるのかを考慮し、材料を設計します。
開発した素子の用途としては、素粒子・原子核実験や放射光施設などの基礎科学分野、X線や中性子を用いたがん治療や、X線やラジオアイソトープを用いた診断などの医療分野、さらには放射線業務従事者の個人被ばく管理や放射線発生施設内・周辺における放射線モニタリングでの利用が挙げられます。