研究所について


所長 笹浪 知宏 (Sasanami Tomohiro)
ふじのくに海洋生物化学研究所では,駿河湾に生息する多様な動植物および微生物から新規生理活性物質を探索し,食品・医薬品産業への応用を目指すとともに,海洋生物の放卵誘起,受精および飼育法の開発や海藻バイオマスの回復を行うことによって,静岡県の特産であるサクラエビ・アサリ等の増産に貢献します。

さらに病原性微生物等の生育機構を解明することで,養殖魚の感染防止および難分解性マイクロプラスチックの分解方法の開発を目指すための基礎および応用研究を行います。並行して,自然および社会の環境変化に適応した海洋利用のデザインに関する研究を行い,本県の水産業の発展と諸問題の解決に寄与を目指します。本研究所の目指す最終目標は,これらの成果を地域のニーズにマッチしたマリンバイオビジネスへと展開し,さらに大学教育にも還元することで,次世代の水産業を担う人材を育成することにあります。