本研究所の笹浪知宏教授がマリンバイオテクノロジーを核としたシーズ創出研究業務(令和3年度〜5年度)に採択されました。
研究タイトルは「サクラエビの初期生活史の解明および受精卵の凍結保存技術の開発」です。
近年、サクラエビの漁獲量が激減していますが、その原因は不明であり、解決の糸口すら見いだせていません。不漁問題の解決と資源量の増加への方策として、サクラエビの養殖技術の開発が必要ですが、サクラエビの初期生活史が未解明であるため困難です。本研究では、サクラエビの飼育実験を行うとともに、次世代シーケンス解析による食性調査、飼育データを用いた数理モデルの構築とコンピューターシュミレーションを行います。さらに受精卵の凍結保存技術を開発することで、受精卵の保存、人工孵化および稚エビまでの育成を行い、サクラエビの人口増殖技術の開発を行います。