当研究室について

私たちの研究室では、主に用宗フィールド科学教育研究センター付近で採取できる海洋生物の研究を行っています。

[1]ウニの形態形成に関与する遺伝子の解析
私たちの研究室では主にウニの形態形成に関与する遺伝子の解析を行なっています。ウニからは大量の卵及び精子を得ることができるだけでなく、人工授精を行った際に胚発生の同調性が高いという特徴があります。従って、ウニ胚の特定のステージにおいて少量発現されるmRNAやタンパク質であっても豊富に得ることができます。近年、ウニのゲノム解析が行われ、その遺伝子数が2万3千個程であることが判明しています(Eric H. Davidsonら)。それらの中に含まれる形態形成に関与する遺伝子の多くは、ヒトのものと相同性が高いため脊索動物の進化を探るにも役立つと期待されます。

[2]フィールド科学教育研究センターを利用した海洋生物の研究
当センターは海洋教育行うための農学部付属施設です。静岡市駿河区用宗に位置し、用宗駅から徒歩10分程で到着する距離にあります。学部生を対象としたフィールド演習だけでなく、海に面した環境を活かしてウニやナマコ、サンゴ、海洋付着生物等の研究も行われています。当センターを利用して卒業研究・共同研究を行うことも可能です。

用宗フィールド科学教育研究センター
ウニの飼育
ナマコの飼育
Whole mount in situ hybridization