Works

研究書

『淑女のたしなみ・貴婦人の愉しみ:書簡から読み解く、ある18世紀イングランド上流女性の日常』(静岡大学・東洋書林、2023) 2023年3月  本文176頁 東洋書林:加藤修氏 表紙デザイン:二宮大輔

 

 

 

 

『セアラ・フィールディングと18世紀流読書術』(知泉書館、2008) 23+178+44=245頁

 

 

 

 

 

翻訳

『Medicine — 医学を変えた70の発見』
William Bynmu & Helen Bynum, ed.

鈴木晃仁&鈴木実佳訳
医学書院 2012
4200円. ISBN: 9784260015189

ヴィジュアル医学史の決定版。医学史の教科書・参考書として。そして健康と病、医学の歴史を知りたい人に。

医学の歴史とその発展がオールカラーで! 病気と健康、生と死、疾患と治療――私たちの身体と心では、どのような仕組みが働いているのか。紀元前の古代エジプトで書かれた外科パピルスからルネッサンス時代の解剖図譜、現代の最新機器による画像まで、豊富な図版(382点)とともにつづられるヴィジュアル医学史の決定版。

医学書院のウエブサイト

『清潔の歴史 美・健康・衛生』
ヴァージニア・スミス著 鈴木実佳訳 解説 鈴木晃仁
東洋書林 2010 ISBN: 9784887217645
この書物の翻訳を始めたころ、我が家を賢い猫が訪れるようになりました。この猫が、身づくろいが大好きで、熱心に身体の手入れをして、なんともいえず満足そうにするのを見ていると、動物の身づくろいの章が思っていた以上にこの書物の議論にとって大事なのかもしれないと感じられました。身体表面の清潔と、内面の潔癖さの重視の反転を体現する修道者を身近にする機会には、翻訳期間中に恵まれませんでしたが、洗浄や化粧や運動鍛練も含めて、日常生活で普通に行っているさまざまなかたちの清潔・衛生が、長い歴史的背景をもち、かつ、すぐそこにあって日々繰り返されていることの面白さを認識できます。それに、cleanという名にふさわしい清潔感のある本に仕上がっています。

CLEAN: a history of personal hygiene and purity by Virginia Smith, Oxford University Press, 2007

東洋書林のウエブサイト

『茶の帝国:アッサムと日本から歴史の謎を解く』
アラン・マクファーレン&アイリス・マクファーレン著 鈴木実佳訳
(東京:知泉書館、2007)
アイリス・マクファーレンによるアッサムで過ごしたイギリス人女性としての体験の記録(エピソードに富んでいて面白い!)から始まり、文化人類学者として多くの優れた業績をもつアラン・マクファーレンが、人類の歴史に大きな影響を及ぼした茶という植物についての明晰な分析と、アッサムで幼少時代を過ごした個人的体験からくる想いを見事に組み合わせて語ります。学術書というより一般向けの書物ですが、知的刺激に富み、日本のお茶に興味のある人、紅茶が好きな人、イギリスの歴史・文化に関心を持つ人、お茶というものをもっとよく知りたい人などなどいろいろな方に楽しんでもらえると思います。
知泉書館
Green Gold: the Empire of Tea, by Alan & Iris Macfarlane, Ebury Press, 2003.


論文


 ’Beer and Images: Johnson and Barclay’『ジョンソン協会年報』 No.48 July 2024  10-15

「ビール:イメージと18世紀イギリスのカリカチュア」『発酵と社会』静岡大学発酵とサステナブルな地域社会研究所 No.1 2024年3月 pp.25-36.

「お茶ある限り希望あり」? 『グローバルな視野からとらえた日本の茶と茶文化に関する学問横断的研究』アジア研究別冊9 Asian Studies Special Issue 9, March 2024, pp. 41-55.

「トウヒビール:オースティンの時代の家庭の日常の細部と広い世界」『人文論集』74‐1(2023):1-11, I.

「対戦・伝統・予測 ― チェスと著作」『十八世紀イギリス文学研究 第7号 変貌する言語・文化・世界』日本ジョンソン協会編 東京:開拓社 2022, 185-205, 256-257.   978-4758923729

「都市生活とビール~家庭とノスタルジア」 『人文論集』72-2(2021):127-136.[2022年1月] http://doi.org/10.14945/00028651

「疾病、ナラティヴ、未来」『旧制静岡高等学校創立100周年記念プレ事業報告書~文理両面から迫る新型コロナウイルスと自然災害~』 静岡大学人文社会科学部・理学部 令和3年11月30日 2021年:pp.1-6.

(オースティンと針仕事)『雪月花』[長艸繍工房ニューズレター]令和3年6月号

「来るべき時に彼女に喜びを与えてやろう」:料理・伝統・その先へ 『人文論集』72-1(2021):1-14、英文要旨I

Mika Suzuki, ‘Johnson the Tea Poet: A Scholarly Role Model and a Literary Doctor in Modernizing Japan’, Johnson in Japan, Kimiyo Ogawa and Mika Suzuki, eds., Foreword by Greg Clingham (Lewisburg, Pennsylvania, Bucknell University Press, 2020), pp. 74-87.

Kimiyo Ogawa and Mika Suzuki, ‘Introduction’, Johnson in Japan, Kimiyo Ogawa and Mika Suzuki, eds., Foreword by Greg Clingham (Lewisburg, Pennsylvania, Bucknell University Press, 2020), pp. 1-9.

「研究ノート」 「バーボールドと「未来」」 『人文論集』71‐1(2020年7月)pp. 1-10, III.

「啓蒙の時代の女性と向上心」『人文論集』70‐2 (2020年1月)85 – 98, viii.   http://doi.org/10.14945/00027098

「自然、不自然、セアラ・フィールディング」『人文論集』70‐1 (2019年7月) 47‐64、VI. http://doi.org/10.14945/00026760

「茶詩人」ジョンソン補遺   日本ジョンソン協会年報 No. 43(July 2019) 12-16. 査読有

Transportation, Boundaries and Creativity アジア研究 14(2019):3‐7  http://doi.org/10.14945/00026386

チェスと社交 『人文論集』69-2 2019年1月 151‐160、IX http://doi.org/10.14945/00026272

学ぶ・教える・オースティン 『人文論集』69-1 2018年7月 77-88、V。http://doi.org/10.14945/00025664 文学の力・教室の限界と可能性  日本英文学会第90回大会Proceedings (2018): 103-04.

「セアラ・フィールディングの『デルウィン伯爵夫人』と18世紀の友・敵・洗練」『十八世紀イギリス文学研究6:旅、ジェンダー、間テクスト性』(東京:開拓社、2018), pp. 110-25. abstract: 228-29.

Tea and Different Kinds of Sociability’ 『アジア研究・別冊7:東アジアの視野からとらえた日本の茶と茶文化に関する学際的研究』(2018年3月):41-52 研究代表 戸部健 科研 15K01869 平成27~29年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書

‘An Explorer and Japanese Gardens’『アジア研究』第13号(2018年3月):19-24.

「13歳の女の子へのプレゼント」『人文論集』68-2(2017):75-84、IV。info:doi/10.14945/00024549

「主観と努力とオースティン」 『人文論集』68-1(2017):71-82, IV. nfo:doi/10.14945/00010418

園芸と日本とジェイン・オースティン 人文論集67-2(2017): 65-73.

‘Tea for a Medical Doctor and Man of Letters’ アジア研究 No.11(2016)

March 2016、29-34.Asian Studies 11(2016)

‘An Entrepreneur and the Public Gathering Venue in the Eighteenth Century’, 人文論集 66-1(2015): VI, 101-16.

‘Sharing One’s Story and “a Faithful Narrative of Every Event”’, Special Issue: Jane Austen, Critical Survey 26-1(2014): 59-75.

「スペンサーの慈善: 金銭と物語」 『十八世紀イギリス文学研究5』(開拓社 2014), 250-70.

Akihito Suzuki and Mika Suzuki, `Cholera, consumer and citizenship: modernisations of medicine in Japan’, in The Development of Modern Medicine in Non-Western Countries, ed. Hormoz Ebrahimnejad (New York and London: Routledge, 2008): 184-203.

Entries of ‘OGINO, Ginko’ and ‘YOSHIOKA, Yayoi’ in Dictionary of Medical Biography, ed. William F. Bynum and Helen Bynum (Westport, CT: Greenwood, 2007).

‘Sarah Fielding and Reading’, The Eighteenth-Century Novel: A Scholarly Annual ed. Albert J. Rivero, 2(2002): 91-112.

‘The “Words I in Fancy Say for You”: Sarah Fielding’s Letters and Epistolary Method’, The Yearbook of English Studies 28 (1998): 196-211.

`The Little Female Academy and the Governess’, Women’s Writing 1 (1994): 325-39.

「不運な女」と「堕ちた女」 ―― 十八世紀から十九世紀の慈善と売春婦、『身体医文化論3 腐敗と再生』小菅隼人編 (慶應大学出版会、2004): 208-28.

「女性とケア—イギリスにおける出産」『〈ケアの人間学〉入門』浜渦辰二編 (知泉書館、2005):85-100.

「近代イギリスの家庭の薬・薬の知識」『くすりの小箱: 薬と医療の文化史』湯之上隆編 (南山堂、2011): 112-26.

茶の流行と警戒心: When Something Exotic ‘Singularly’ Prevailed 『日本ジョンソン協会年報』36(May 2012): 14-18.