研究室配属を検討されている方へ:本研究室では基盤となる分野は機械工学となりますが,研究内容をみていただくと,研究を遂行するためには電気電子工学や光工学,情報工学などの多くの分野にチャレンジすることが求められることがわかるとおもいます.未修得の知識などを独学で習得しながら研究を遂行することはとても大変だとおもいます.大変ではありますが頑張ってみると,卒業・修了する際に非常にマルチな経験と知識が身についていることに気づいていただけるのではないかとおもいます.そのようになるためのお手伝いを中澤ができればと考えています.
研究の嗜好としては,何か未知な現象を解明するというよりも,できたら面白そうだなというものを発明するというものです(もちろんその過程で現象解明にも取り組みます).実験の進め方としては,高価な実験装置を導入して行うのではなく,実験装置を自作・運用することで遂行します.そのため,学科内では最も自分の手を動かさないと研究が進まない研究室に分類されると思います.実験装置を開発する中で沢山のチャレンジ,沢山の失敗をするなかで多くを学ぶことができ,その後の研究にも発展性が期待できると考えています.研究室では「3回失敗はOKなので4回目に成功できるようにしよう」とチャレンジを推奨しています.チャレンジをすることは意外と難しく,ある程度トレーニングを積まないとできないので,卒研の12月頃までは自らチャレンジできる軌道にのるためのトレーニング期間としています.中澤も自分だけのテーマを持つようにしていて,時間が許す限り実験室にいて,一緒に楽しみながら実験ができればとおもっています.
自由に使用できる工作機械(フライス,NCフライス 小型x1 卓上x1,小型旋盤,ボール盤,バンドソー,電気回路基板加工機)の環境が整っております(岩田研と共用).また,有限要素解析や光線追跡などのソフトウェア,機械学習のためにGPU(4090, 5090など)搭載の計算機なども整備されています.機械CADだけでなく,回路基板CADも使用します.FPGAを用いてデジタル回路を組み込むこともあります.卒業研究・修士研究において,自分でハードからソフトまでシステムを構築したいと考えている方には,本研究の研究遂行方針は合致しているとおもいます.本研究室に興味がある場合は,中澤までコンタクトをとっていただき,ぜひ見学に来てください.
◯月・週のスケジュール
それぞれの研究生活における目標やエフォート率は大きく異なりますので,研究室で集まる時間は最小限にして,研究生活における大部分の時間を学生自身が采配できるようにしています.学生が自分の意思で研究を遂行することが求められます.「意欲のある人が思いっきり研究できる環境を提供する」という研究室の方針の一環でもあります.相談などは随時受け付けています.
・週1回ミーティング(午前中 ~1.5時間程度,ひとりあたり最大20分)
・月1回論文調査発表のゼミ(学期中,午前中 ~1.5時間程度,発表希望者)
・月1回岩田研との合同報告会(学期中,午前中)
・コアタイムなし(ただし,平日は研究室にくるのが基本です)
最低限のルール
・緊急対応ができる時間帯のみ実験ができる.
・10時までに研究室に来ない場合は研究室メンバーに連絡する(安全確認のため).
・木曜日12:00~の清掃に参加する(学科ルールのため).
◯年間スケジュール
| 4月 | 前期開始,研究室配属 | OMN投稿,ASPEN(奇数年)投稿 |
| 5月 | 卒研テーマ決定 | 精密秋,応物秋投稿 |
| 6月 | 学外研究室との合同ゼミ | |
| 7月 | 大学院推薦入試,院試勉強休み | |
| 8月 | 大学院一般入試,院試勉強休み,ミーティング休み | OMN発表 |
| 9月 | 秋卒業・修了式,ミーティング休み | 精密秋発表,応物秋発表 |
| 10月 | 後期開始,研究室配属 | |
| 11月 | テクノフェスタ | ASPEN(奇数年) |
| 12月 | 卒研中間発表会 | 精密春投稿 |
| 1月 | 応物春投稿 | |
| 2月 | 卒研・修士中間発表会,修士論文審査会,ミーティング休み | |
| 3月 | 春卒業・修了式,ミーティング休み | 精密春発表,応物春発表 |
- 卒業論文の「緒言」は初学生がとてもひとりでできるものではなく,1年かけて計画的に構築する必要があります.5月から執筆を開始してステップバイステップで進めていきます.
- 卒研生は大学院入試休み前に,研究の背景や方法・方針について外部の研究室と合同で発表会を行います.早い段階から研究室外の方と議論する機会を準備します.
- 対外発表のチャンスはタイミング的に限られています.修士進学者は国内会議1回,国際会議1回が経験できる程度に研究に取組むことを推奨しています.