新特産物試験栽培に関するパートナーシップ協定の締結

令和2年3月5日,静岡大学農学部,須山東富士農事組合,裾野市との間で新特産物試験栽培に関するパートナーシップ協定を締結いたしました.

本研究室と須山東富士農事組合,裾野市が協力して進めてきたキヌアの試験栽培を発展させることを目的とした協定になります.

今回の締結式では,
裾野市の3つの菓子店(「まめきゅう」,「富士の里」,「竹水園」) 様のご協力のもと,キヌア商品の試食会も行われました.大変美味しいお菓子に活用していただき,今後の商品開発に向けて胸が高まりました.

なお,今回の締結式の様子は,テレビ静岡NEWSにより報道されましたので,ぜひ下記URLよりご覧ください.
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200306-00000002-sut-l22

新年あけましておめでとうございます

大分遅くなってしまいましたが,
新年あけましておめでとうございます.

2020年になりましたが,研究室では新年明けてからが勝負の時期です.
卒論・修論を通して,実験結果に向き合い議論を深め,ぜひ論理的思考力を磨いて下さい.
研究者にならなくても,どんな立場でも役に立つ力です.

新年一発目,研究室でボーリングもしました.
ラストスパート体調に気をつけてがんばりましょうー.

第24回静岡健康・長寿学術フォーラム

11月9日に開催された第24回静岡健康・長寿学術フォーラムにおいて,
一家が招待講演,山下がポスター発表を行いました.

また,山下は以下の内容で発表を行い,Poster Presentation Awardを受賞しました.
「Genetic dissection of major functional chemical components in young shoots of tea accessions」

ちなみに当フォーラムと同時に11月7日~11月10日の期間において,
世界お茶まつりも同会場で開催されておりました.

一家准教授が日本土壌肥料学会より奨励賞を受賞することになりました

一家准教授が日本土壌肥料学会より奨励賞を受賞することになりました.
受賞タイトル:「チャのゲノム情報整備と栄養生理学に関する研究」
詳細は以下URLから確認することができます.
http://jssspn.jp/info/secretariat/post-199.html
授賞式,受賞講演は来年の日本土壌肥料学会2020年度岡山大会にて行われます.

また,研究室でもお祝い会を行いました.

ちなみに,この日は新分属生の歓迎会も兼ねて行いました.
フレッシュな学生が新たに6人加わりました.これからがんばりましょう.
メンバーリストも更新しました.

優秀発表賞受賞!

2019年9月6~8日に近畿大学奈良キャンパスで開催された第136回日本育種学会において,
M1 内田の発表内容が優秀発表賞に選ばれました.

「一番茶新芽における主要化学成分の系統間差異」
内田知希,山下寛人,片井秀幸,森田明雄,一家崇志

また,2019年10月10日に岐阜大学で開催されたInternational Symposium on a New Era in Food Science and Technology 2019において,
D2 山下の発表内容がBest presentation Awardに選ばれました.

「The relationship between major chemical components and genomic structures in tea accessions」
Hiroto Yamshita, Tomoki Uchida, Hideyuki Katai, Lina Kawaguchi, Atsushi J. Nagano, Akio Morita and Takashi Ikka

日本土壌肥料学会2019年度静岡大会

9/3~5にかけて,日本土壌肥料学会が静岡大学で開催されました.
このたびは我々の大学が主催者であり
運営委員長 森田教授,事務局長 一家准教授となって当研究室も運営を担いました.

日本土壌肥料学会では,主に土壌学,土壌微生物学,植物栄養学に関する研究が扱われます.
当研究室では植物栄養学を主学問としているため,当学会は毎年参加させていただくゆかりのある学会です.
今回当学会の運営に携われたことは当研究室にとっても貴重な経験となりました.

また,当研究室からは,
D2山下 (口頭),M2神戸 (ポスター),B4三原 (ポスター) がそれぞれ発表を行いました.

発表の際やそれ以外の時間でも (主に飲み会の時間ですが・・・),
多くの研究者の方々と交流ができて今年も素晴らしい土肥学会になりました.

来年は岡山大学植物研@倉敷で開催されます.
それまでに,研究を進展させられるよう努めていきたい思います.

日本土壌肥料学会2019年度若手の会in静岡

今年度の土壌肥料学会年会が静岡大学で開催されるということで,
当学会の若手の会を,私D2山下が世話人となって開催いたしました.

今回の当会では,
「土壌肥料学会を通じたキャリアデザインの構築」
というテーマを設定し,3名の講師の方々にご講演いただきました.

石川県立大学環境科学科 勝見尚也 講師
農研機構農業環境変動研究センター 片柳薫子 博士
(片柳博士の講演資料はオープンになっています.http://bit.ly/sspn_wakate_2019)
ヤンマー株式会社中央研究所 前島恵理子 博士

上記3名の講師の方々に「研究者人生の酸いも甘いもを」語っていただき,
若手研究者の方々や進学を考えている人たちにとっても今後のキャリアを考える上で良い機会になったと感じました.
また,講演会後の懇親会でも皆様交流していただき,大変盛会になりました.

改めまして,この場を借りて講演を引き受けて下さった講師の方々
ならびにご支援いただきました日本土壌肥料学会には感謝の意を表します.


裾野市圃場にてキヌアの播種を行いました

須山東富士農事組合員,裾野市農林振興課職員の皆様と,
裾野市パノラマロード沿いの圃場にて,キヌアの播種を行いました.

アンデス原産であるキヌアの栽培には,乾燥条件が必要であり,水位環境に敏感です.
そのため今回は,対照土壌区ならびに溶融スラグを混合することで土壌透水性を向上させた土壌区を設定し,栽培試験を行います.
また,最適な栽培品種を選定するために,数品種を栽培試験に供しました.

栄養価が非常に高いキヌアは,スーパーフードとして近年注目を集めています.
NASAの専門誌*にも以下のような記載があります.
1つの食材が、人間にとって必要な全ての栄養素を提供することは不可能だが、キヌアは植物界、動物界において何よりもそれに近いものである」
*David L. Bubenheim. Greg Schlick (1993) Quinoa: An Emerging “New” Crop with Potential for CELSS

当共同研究プロジェクトにより,以下の発展可能性を期待しています.
・裾野市の新たな戦略作物ならびに国内の環境下でのキヌア栽培の可能性を見出すこと
・キヌア栽培を通じた裾野市内農家の所得向上
・廃棄物由来「溶融スラグ」に新たな利用可能性を見出すこと

また,当日の様子は裾野市のFacebookにも紹介されています.
https://m.facebook.com/story.php?story_fbid=2810006129029272&id=484142261615682

なお,当プロジェクトは,公益財団法人 ふじのくに地域・大学コンソーシアムゼミ学生等地域貢献推進事業
「裾野市の新たな戦略作物試験栽培プロジェクト」により支援を受けております.

PLoS ONE誌に論文が掲載されました

RAD-seqを用いた茶樹の遺伝資源・在来系統・育成品種の遺伝構造解析に関する論文がPLoS ONE誌に掲載されました.(オープンアクセス)
山下 第一著者,一家 責任著者になります.

Analyses of single nucleotide polymorphisms identified by ddRAD-seq reveal genetic structure of tea germplasm and Japanese landraces for tea breeding
Yamashita H, Katai H, Kawaguchi L, Nagano AJ, Nakamura Y, Morita A, Ikka T.
PLoS ONE 14(8):e0220981. https://doi.org/10.1371/journal.pone.0220981 (2019)