心理学研究室には、7人の教員が所属しています。
江口 昌克 教授
- 担当科目
- (学部)臨床心理学概論、コミュニティ心理学、健康・医療心理学
(大学院)コミュニティ・アプローチ特論、臨床心理面接特論Ⅰ・Ⅱ - 主な関心領域
- コミュニティ心理学,健康心理学の立場から,コミュニティヘルスの向上に資するネットワークシステムとプログラム開発が主要テーマ。これに併行し,精神障害者の雇用と地域生活支援の課題について継続的に取り組んでいる(現在静岡県内でフィールド開拓中)。現代社会の附託に応え,組織や地域社会にコミットできる臨床心理士の職業能力育成もライフワークである。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
田辺 肇 教授
- 担当科目
- (学部)心理学概論、異常心理学、心理学研究法、臨床心理学演習
(大学院)臨床心理学論、臨床心理学講読演習 - 主な関心領域
- 意識・記憶・自己・現実感・意味感の異常現象に焦点を当てることで、病態心理と一般心理をともに視野に入れた人間理解の枠組みの中に、人格と体験の成立を実証的に捉えようと している。最近は、児童虐待や心的外傷体験との関連でも注目され、多重人格やPTSDの症候理解の鍵概念である「解離」の問題を中心に検討を行っている。実践面では、個人のみならず集団や地域へのアプローチを含めた、心理臨床と精神保健福祉の活動に取り組んでいる。さらに、心理臨床における理論の位置づけや、臨床的 ・科学的認識のあり方についての批判的検討を行い、学問的・臨床的実践の枠組みに焦点を当てようと考えている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
橋本 剛 教授
- 担当科目
- (学部)社会心理学概論、社会・集団・家族心理学、産業・組織心理学、心理学研究法、社会心理学演習
(大学院)臨床社会心理学演習、量的調査演習 - 主な関心領域
- 身近な対人関係における支え合いと傷つけ合いの二面性をテーマとしています。どのような対人関係が個人の心身の健康を促進・維持・阻害するのか、そしてなぜそのような対人関係や対人的相互作用が生じたり生じなかったりするのか、ということに興味を持っています。
たとえば、助け合いは良いことなのになぜ「助けて」と言えないのかといった援助要請にまつわる研究、相手を傷つけないようにすることがかえって自分を傷つけるという対人ストレス研究、愛するがゆえにお互いが傷つく片思い研究など、さまざまな矛盾的要素を持った人間関係について日々模索しています。
➡もっと詳しい情報へ(教員データベース)
➡「こんな研究をして世界を変えよう~大学の研究室を訪問してみた」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
畠垣 智恵 教授
- 担当科目
- (学部)発達臨床心理学、心理学研究法、心理的アセスメント
(大学院)臨床心理査定演習、臨床心理査定特論 - 主な関心領域
- 主に幼児期から学童期の子どもの発達障害(広汎性発達障害、学習障害、注意欠陥多動性障害、知的障害)や情緒障害に関心をもっています。お子さんやその家族に対して、1対1やグループ活動を通してどのような支援ができるかを具体的に考え、地域の学校や病院、大学の相談室などで実践をしてきました。また、その支援の効果について研究しています。幼児期から学童期、思春期の子どもの発達や心の状態や気持ちを理解する方法として、質問紙法以外にも投影法(ロールシャッハ法、描画法、SCT法など)による接近に興味をもっています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
望月 洋介 准教授
- 担当科目
- (学部)神経・生理心理学、公認心理師の職責、関係行政論、心理演習
(大学院)グループ・アプローチ演習Ⅰ・Ⅱ、臨床心理学外実習Ⅰ - 主な関心領域
- 大学病院精神科で心理アセスメント、心理面接を中心にした心理臨床業務に従事してきた。大学病院の性質上、多岐にわたる精神疾患の患者と関わる機会があったが、強迫症、うつ病、摂食障害といった患者と関わる機会が特に多く、症例報告を行ったり、質問紙を使って心理療法の効果を調べたりもしてきた。最近では、摂食障害に対するピアサポーターと協働したグループセラピーの効果を調べる研究を行っている。また、自分自身がグループ体験を通じて心理臨床のトレーニングを受けてきたことから、心理臨床についての体験的な学習についても関心を高く持っている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
高岡 しの 講師
- 担当科目
- (学部)心理学実験
(大学院)臨床心理面接特論Ⅰ・Ⅱ - 主な関心領域
- ユーモアを使用することの効用に関心を持っています。ユーモアは多面的な概念であり,健康に良い面とあまり良くない面があるといわれています。健康に良いといわれているユーモアを使ってストレスに対処したり,対人関係を良くしたり,心身の健康を促進したりすることができるのか,またそのプロセスなどについて実証的に検討しています。加えて実践研究では,発達障害のある幼児期から青年期の方やそのご家族への行動的支援,大学生の抑うつ予防プログラムなどにかかわってきました。人がより健康に,より楽しく過ごすにはどうしたら良いのかについて日々考えています。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・