当研究室では、画像処理に関するさまざまな研究を行っています。
画像処理・形状処理の種々の技法に基づいて処理・解析し、物体の抽出、 立体形状やその動きの測定・認識を行います。
二次元画像データ、 三次元形状データ、および動画像データなどさまざまなデータを利用・統合しながら解析を行い、幅広い応用を常に意識し研究を進めています。
航空・衛星画像解析
衛星画像や航空機からの画像など上空から撮影された画像を用いて、 地上面における都市構造や交通情報の解析を行っています。解析結果を活用することで、 高速道路や一般道路における交通管制や、地震災害時における災害領域判別と 救援車両の走行路の確定などに役立てます。都市部または山岳部にも応用し、 広範囲の交通情報をすばやく解析することを目的とし研究しています。
移動物体追跡
車両などの変形しない物体や形状の変化する人物などの移動物体の 追跡アルゴリズムについて研究しています。移動物体の追跡は交通管理システムや 防犯などにおけるセキュリティシステムなどに応用されます。また車搭載カメラで 撮影された動画像から先行車両の動きを自動計測する研究や、信号機に設置した ステレオカメラから近づいてくる車両の位置・速度を計測し、信号機の制御に取り 入れる研究など、ITS (高度道路交通システム) に関わる研究を幅広く行っています。
三次元形状計測
物体の三次元形状計測は多くの分野で用いられており、人間の顔表面の 形状計測においても、個人認識、顔表情認識、またはバーチャリアリティでの三次元 顔モデルの構築などに期待されている。従来の三次元計測では、大掛かりな装置を必要とし、 被写体が静止している必要があるものが多い。私たちは簡易な装置、条件での計測を目的 として、色パターンを投影するプロジェクタとステレオカメラを用いたリアルタイムな 三次元形状計測に挑戦しています。また、時系列データに注目し、物体の動きを予測する ことで、動物体の三次元形状を効率的に計測できないか検討しています。