設置の趣旨

設置の趣旨

近年、社会情勢の変化や気候変動に伴い、山岳域を水源に持つ流域において、自然生態系の喪失や、災害の多発、中山間地の過疎化と産業衰退といった、様々な課題が顕著化しています。これらの課題はいずれも生態系・物質循環といった自然環境と社会・経済・生産といった人間活動との関係性に起因しており、これらの課題に対処するためには流域の一部のみに着目するのではなく、流域全体を俯瞰することが必要です。

また、静岡県は我が国の山岳流域の縮図であるともいえ、山岳流域が有する様々な課題が顕著化している県であり、山岳流域の課題解決に対する地域からの高いニーズが存在します。

以上のような背景の下、静岡大学は、研究科等連係課程実施基本組織である「山岳流域研究院」を、令和5年4月に設置します。

山岳流域研究院の必要性

養成する人材像

高度な専門科目群により養われる高度な専門性、フィールドを活用した実習等により身に付くフィールドスキル、分野横断型の履修により得られる幅広い視野、英語科目の履修や研究発表を通して磨かれるコミュニケーション能力を持ち合わせ、静岡はもとより、日本各地、更には海外において、流域が有する共通課題の解決に資する人材を養成します。