自動車の車内電源系統電圧の多様化や、太陽光発電などの直流電源回路の普及に伴い、数百ボルト程度の高電圧直流回路及び数百アンペアの大電流を電気接点で開閉する必要性が高まっています。
また、従来の電源系統電圧の中で使用されている電気接点については、信頼性向上、コストダウン、及び高付加価値化のための研究開発が続けられています。
本研究室では、直流回路内の電気接点対間で発生するアーク放電と、電気接点の接触・損傷メカニズムについて研究しています。これまでの主な研究課題を以下に示します。
最近の研究内容
・直流高電圧回路(~500V)内で発生する開離時アークの特性解析
・48VDC 大電流回路(~300A)内で発生する開離時アークの特性解析
・電気接点の接触現象
・アークプラズマの熱力学・輸送特性の計算
これまでの研究内容
・電磁リレーに搭載された電気接点対の開閉動作特性に関する研究
(接触抵抗、スイッチングアーク、バウンス中の接触・分離、接触面の消耗・転移温度、溶着、ロッキング、粘着)
・アーク放電光の分光解析
(アーク温度、粒子密度)