第39回死生学カフェ(オンライン⑨)

9月18日、第39回死生学カフェ(オンライン⑨)を開催しました。

当日はZoomミーティングを利用し、静岡県内の他、仙台、茨城、埼玉、千葉、東京、神戸、滋賀、カンボジアから計22名の方にご参加いただきました。

今回の問いは「生まれてきたことをどう受けとめるか?」でした。

前半は5グループにわかれ、
1. わたしは生まれてきてよかった/生まれてこなかった方がよかった その理由は?
2. あなた/彼(女)は//人は一般に生まれてきてよかった/生まれてこない方がよかった その理由は?

という2つの問いに対してグループ対話を行い、全体に共有し、全体対話を行いました。

グループ対話

1つめの問いに対して

生まれてきてよかったと思う理由
・幸せな経験(ビールがおいしい!、空がきれいだ!)
→その時の感情
・人間関係

生まれてこなかった方がよかったと思う理由
・生きるのがつらい
・過去への後悔がある

ほかに
・生まれてきてよかった、こなかった方がよかった、の間にグラデーションがある

・どちらともいえない
→過去/現在/未来で変化する
→その都度の現状(家族・仕事)で変化する

・判断できない
→どこからわたしの生なのか
→受け身=事実としての生
→気づいたらスタジアム(舞台)にプレイヤー(生)として立っている
→生の中に人間はいる

・「生まれてこなかった方がよかった」に近い「死にたい」という気持ち
→「死にたい」は未来からの逃避
→「生まれてこなかった方がよかった」は過去・現在・未来の全てに対する思い

・生まれてきたからにはよく生きたい
・他者の生まれてきてよかった、こなかった方がよかったという思い・感情は否定できない

2つめの問いに対して

生まれてきてよかったと思う理由
・すべてのひとに価値があるから
→他者の存在を脅す人(例えば大量殺人者)はどうか?
→原因・帰責をだれが判断するのか
→他者の生死について判断できるのか

ほかに
・産む/生まれる、産まない、という判断もある
・判断は自分との関係に依る
・苦しみが判断の理由になる

全体対話

・他者の存在を脅す人は生まれてきてよかった/生まれてこない方がよかった のか
→人の一面を見ている
→人を外見や知能などの優劣で区別している

・生まれてきてよかった/生まれてこない方がよかったか判断できないから生まれてきてよかったと肯定したい

・子を持つ恐怖もある

・人が生まれる原因はなにか
→偶然
→子は”授かりもの”
→自然にまかせる
→誕生”させる”という言い方に違和感がある
→デザイナーベイビーのように人為的に”つくる”ものになっている

・生まなくてよかった
→親みたいになりたくない
→家族の負の連鎖を断ち切りたい

・殺す=あなたは存在しないほうがいい
・人は関係の中にいて、個で切ることは出来ないのだろう

次回の死生学カフェは11/20(土)です。
その前に10/9(土)に特別企画があります。

みなさんとの対話を楽しみにしております。
(H.T)