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研究内容

  • 拡がりをもつ物体の統計力学
    生体膜、高分子、結晶表面など、幾何的拘束が、マクロな性質に影響してくるような系を調べています。
  • 一次元量子系の有限温度での振る舞い
    一次元量子系と二次元古典系の等価性と、可解構造を融合させる事により、ハバード模型など多くの興味ある一次元量子系の有限温度での振る舞いをexactに評価しました。最近ではバルク量を超えて、量子相関の厳密な評価を目指してします。
  • exact WKB 法、漸近展開
    素朴なWKB法は、接続の方向が決まっていたりして、使い方のわかっている人しか使えない方法で、不満が残ります。これを克服すべくexact WKB 法の研究を行っています。また線形微分方程式系の漸近展開一般に興味をもっています。
  • 解析的ベーテ仮説法、関数等式と表現論
    量子群は可解格子模型の研究より派生した新しい数学です。可解格子模型の具体的な解析から量子群の表現論に知見を得ることができないか研究しています。アフィンリー代数の指標に対する新しい準粒子公式なども調べています。
  • グラフ理論
    グラフ問題はある意味で、絶対温度0での統計力学と看破できます。例えば、格子上のすべての与えられた点を、必ず、しかも一度だけ通りなさい、というハミルトン閉路問題は、濃厚高分子系の問題と密接な関係があります。物理の可解模型からうまれた技術、概念をグラフ理論 に応用しようと考えています。
  • カオスの縁への進化
    進化のモデルにおいて、優位な集団の特徴とはなんだろうという問い等
    をコンピューター シミュレーションで調べています。


    Selected List of Publications

  • 現代物理数学への招待
    (サイエンス社 SGC -47 2006).
  • Functional Relations in Stokes multipliers
    -fun with $x^6+¥alpha x^2$ potential-

    J. Suzuki, J. Stat. Phys. {¥bf 102} (2001) 1029-1047
  • 可解模型とWKB法
    数理科学2000年11月号

  • Hidden E-type Symmetries in dilute A models

    “Physical Combinatorics” ed by M Kashiwara and T Miwa,
    Progress in Mathematics (Birkhauser)

  • The Hubbard chain at finite temperatures:
    ab initio calculations
    of Tomonaga-Luttinger liquid properties,

    with G. J”uttner and A. Kl”umper,
    Nucl Phys B522 (1998) 471-502.

  • Analytic Bethe Ansatz for Fundamental
    Representations of Yangian

    with A. Kuniba, Comm. Math. Phys. 173, 225(1995).

  • Functional Relations in Solvable Lattice Models I,
    Functional Relations and Representation Theory

    with A. Kuniba and T.Nakanishi,
    Int. J. Mod. Phys A9, 5215 (1994)

  • Exact Results For Hamiltonian Walks From the Solution of
    Fully Packed Model on the Honeycomb Lattice

    with M.T. Batchelor, C.M. Yung ,
    Phys. Rev. Lett. 73, 2646 (1994).

  • Imitaing Games

    with K. Kaneko, Physica D 75, 328 (1994).
  • A New Approach to Quantum Spin Chains at Finite Temperature
    with Y.Akutsu and M. Wadati,
    J. Phys.Soc.Jpn 59 (1990) 2667-2680.


    短期および長期滞在したところ


  • Australian National University, 1993, 1997

  • University of Cologne 1995-1996

  • Dortmund University 2001

  • University of Durham 2003

  • University of Bologna 2003

  • Wuppertal University 2005-2006