研究プロジェクト

ESDを基軸とした質の高い幼児教育の推進と学校種間の接続
〜全国初の幼児教育ESDフォーラムを基盤とした新たなる展開〜

責任者 田宮 縁
研究概要 本事業は、ESD・国際化ふじのくにコンソーシアムを母体として、以下2件の全国規模でのイベントを実施することにより、多セクター連携によるSDGs達成の中核的な担い手となる教師教育の推進を目的としている。

  1. 全国幼児教育ESDフォーラム2020(テーマ:ESDを基軸とした質の高い幼児教育の推進と学校種間の接続)
  2. ESD実践研修会:日本生活科総合的学習教育学会中部支部研究大会(テーマ:持続可能な社会の創り手を育む生活・総合)

発達段階に応じたSDGs普及啓発プログラムの開発と普及に関する実践的研究

責任者 田宮 縁
研究概要 本研究では、SDGs普及啓発活動の狭間となっている年齢層(幼児・低学年児童、および20〜30代)とSDGsの普及啓発活動および推進の実施が可能な退職前後の世代を対象に、幼児、低学年児童を対象とした啓発ツールの開発と検証、幼児の保護者(20〜30代)を対象とした体験型啓発プログラムの企画と検証、市民リーダーの育成に資する研修会の企画と検証を行う。

スマート・シティにおけるAIの実用化を見据えた技術的・法的基盤の構築

責任者 板倉 美奈子朱 曄
研究概要 本プロジェクトはAIなど先端技術の利活用に関わる課題を法律学、倫理学、社会学、情報工学など学際的なアプローチにより考察するものである。さらに、AIなど先端技術の利活用によるスマートシティ構築をめざす裾野市に対して、必要とされる情報・データの取り扱い、住民との合意形成、住民主体のまちづくりに向けての自治体の役割に関わる課題について助言を行うことにより、地域課題への実践的貢献をめざす。

外国籍市民との共生社会の実現へ向けた学際的・実証的研究

責任者 堂囿 俊彦
研究概要 2020年のコロナウイルス禍において、外国籍市民は雇用や教育面・海外渡航禁止等、多くの問題に直面している。同時に困窮している外国籍市民を支援しようという行政や市民の活動が外国人集住都市を中心にみられるようになり、様々な取り組みがTVやインターネットメディアでも連日報道されている。更に、外国籍市民自身が中心となり、困窮する外国籍市民(および日本人)を支援しようという自助活動も見受けられている。本研究においては、外国籍市民や日本籍市民・自治体が支援を提供したケースについて調査を行い、どのようにそれぞれが支援する側に至ったのか、その経緯と要因、そして協働のあり方にを明らかにすることを目的とする。これにより、今後外国籍市民がより社会参画できるような教育プログラムや制度・政策の計画および実行が可能になると思われる。

駿河湾のサクラエビ不漁問題解決に向けた生態系と海洋環境の科学的調査の研究

責任者 ベアトリス・カサレト
研究概要 近年、地球温暖化による海水温の上昇、異常な降水量増加、河川流量と土砂流出の増加により、海洋環境が急速に変化している。2017年からサクラエビの漁獲量は急激に減少し、春漁・秋漁は縮小・中止に追い込まれ、漁業者・関連業者に打撃を与えている。そこで本研究では、県・市・漁協と協力しながら科学的な調査を実施し、不漁の原因の解明した上で、技術開発を含めた具体的な解決策を示すことを目的とする。

スギ・ヒノキ人工林の広葉樹林化による国土再生に関する研究

責任者 徳岡 徹
研究概要 戦後高度経済成長期にスギやヒノキなどの人工林が植林されたが(拡大造林)、その後の木材価格の低迷や中山間地の過疎化・高齢化に伴い、管理されずに放置される森林が増えて社会問題化している。そのため、木材生産に適さないスギ・ヒノキの人工林は「長伐期化」「広葉樹林化」「針広混交林化」が進められている。しかし、この「広葉樹林化」に関しては批判的な意見も多く、どのタイプの広葉樹林へ誘導するのが最適なのかがはっきりしない、最適な誘導方法が確立されていない、天然林は本当に水土保全機能や生物多様性が高いのか否か、などの問題がある。そこで、静岡県内における2地点で実際に人工林を自然林へ改変し、その際にどのような過程を経るのかを記録し、人工林を容易に最適な広葉樹林へ改変する方法を開発する。これらの事例を積み重ねることで、静岡県における広葉樹林化のガイドラインを策定し、豊かな森林づくりに役立てることを目的としている。

未利用バイオマスを原料としたバイオ燃料及びプラスチック原料生産技術の構築

責任者 平井 浩文
研究概要 地球人口が急激に増加し、地球温暖化が深刻化する現代において、未利用バイオマス等の非可食性バイオマスを原料としたバイオリファイナリー技術の確立は、避けては通れない、極めて重要な課題である。これまでに当グループでは、白色腐朽菌を用いたワンステップ木質バイオリファイナリーに関する研究を展開してきており、木材中セルロースよりエタノール、乳酸、酢酸、キシリトール、水素を産生可能であることを報告している。この過程でリグニンは利用されず分解されているだけであるが、低炭素循環型社会の構築に向けて、ゼロエミッションを達成することも、極めて重要な課題である。 そこで本課題では、白色腐朽菌を用いたリグニン系リファイナリー技術の構築を目標に検討を行う。

植物の環境ストレス適応能を向上させるバイオスティミュラント化合物の探索と応用

責任者 大西 利幸
研究概要 気候変動における農作物生産環境の劣化や,開発途上国における人口増加に伴い,安定的な食料供給の仕組み作りが求められている。2015年9月に国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」の中核である「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals:SDGs) において,「2. 飢餓をゼロに」や「13. 気候変動に具体的な対策を」が達成目標として掲げられている。しかし,気候変動に伴う環境ストレス (乾燥,気温,病害虫など) が深刻化しており,農作物の生育障害や品質低下を引き起こし,生産農家の経済的困窮を招いている。植物の環境ストレス耐性,具体的には耐寒性,耐暑性,病害虫耐性など向上させる方法として,i) 育種 (遺伝子資源の開発),ii) 肥料 (植物栄養の供給),iii) 農薬 (病害虫や雑草の管理) が主流であった。これら3つに加え,近年,気候変動に伴う非生物的ストレス (乾燥,急激な温度変化) に対する耐性を向上させるバイオスティミュラント剤の利用や開発が進んでいる。本研究は,グループメンバーが独自に構築してきた植物ホルモン・アブシシン酸を制御する低分子や植物の防御活性を向上させる揮発性化合物をプローブとして,農作物に耐寒性,耐暑性,乾燥耐性を向上させるバイオスティミュラント剤の探索と開発に取り組み,その作用機序を明らかにすることを目指す。

ケイ酸質肥料のマネージメントによる植物の頑健性の向上

責任者 一家 崇志
研究概要 食糧問題を解決するためには、限りある資源を有効的に活用し、作物生産性を維持・向上させることによる収量の確保が必要であるが、その達成は困難を極める。現在の農業生産の現状を打破し、地球上の有限な資源を効率的に利用できる低投入持続型農業を実現するためには、植物の状態を素早く把握し、作物生産に必要なエネルギーコストバランス (例えば化学肥料・農薬の使用量、タイミング、環境への負荷、労力など) の制御と最適化が必要である。これを達成するためにも、生育段階における定期的な品質および病害虫抵抗性などの生育診断評価手法を開発しなければならないが、症状発現前の品質やストレスを正確に評価するための指標の設定と破壊的な試験が必要であり、過大な労力とコストがかかる。
本研究では、①減農薬・無農薬栽培、②作物の栄養吸収・利用効率の向上、③肥料流出による環境汚染防止、④耕地生産力の持続、⑤環境変動による作物生に関連性が高く、植物の有用元素であるケイ素 (Si) 栄養に着目し、栄養吸収メカニズム、光合成活性能力の増強、病害虫の食害 (侵食) 指標に対するモデリングについて、簡易的かつ非破壊による光センシング技術の適用性を評価する。