情報技術と人間の心(知性と感情)を対象とした科学もしくは工学に取り組んでいます。認知科学、人工知能、情報処理心理学、ヒューマンコンピュータインタラクション、知的学習支援などの領域と関係しています。人間の行動を情報技術によって定量化し、人間の心をコンピュータのうえで外在化/モデル化する。そのことによってコンピュータを賢くすると同時に、人間を作り変えていく。行動情報学の領域で、人間とコンピュータをめぐるフロンティアに挑戦し続けます。
本研究室で扱う技術【心のモデリング技術】
本研究室は人間とコンピュータをめぐる全般を扱いますが、特徴的な技術として認知アーキテクチャ・認知モデルがあります。人間の心をコンピュータ上にモデル化する技術です。以下の解説を参照ください。
本研究室の必読書
- 安西祐一郎 (2011).『心と脳–認知科学入門』岩波新書.
歴史から最新動向まで。網羅的な教科書。初心者には若干むずかしいかも? - 内村直之ほか (2016).『はじめての認知科学』新曜社.
一章と二章は認知モデラーの基礎知識。「問題分析とモデリング」の教科書にすればよかったかも。 - Ritter, F. (2009). “認知モデリングにおける二つのフロンティア -感情とユーザビリティ-“, 人工知能学会論文誌.
日本語では数少ない認知アーキテクチャの解説。 - Anderson, J. R. (2007) “How can the human mind occur in the physical universe” Oxford press.
ACT-Rの最新の教科書。英語だけど少なくとも第一章は頑張って読むべし。 - Simon. H. 『システムの科学 (the sciences of the artificials)』パーソナルメディア
全てはここから。日本語は読みづらいけど雰囲気を掴もう。 - Graham, P. (2004). 『ハッカーと画家』オーム社
コンピュータとのうまい付き合い方を教えてくれる。