【第152回】未来を志向する同窓会を目指す

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投稿者: 小長井 邦男(昭和48年 教育学部小学校教員養成課程卒)


3年前だと思いますが、東京で行われた静岡大学全学同窓会交流会に参加しました。その時、意外に若い人が多いことに驚きました。会場に入る前には、私たちのように退職後の会員が集まるのだろうと思っていましたので、予想が良い方向に外れていたわけです。会が進むにつれて、若い人がいる理由が分かりました。会社などの中にいる静岡大学卒業生を連れてきているので、若い人が参加しているということでした。

私が若いときのことを思い出しました。教員になり4年目、ある人の声掛けによって、静岡市理科部専門委員になりました。その時、こんな若い私がやっていいのか不安になりましたが、その場の雰囲気で受けることにしました。それから30年ほど、理科の教員であることを軸に歩み続けることができました。

今や、同窓会は親睦が第一の時代ではないと考えています。親睦だけならいろいろな形でできるわけですから、同窓会への魅力は感じません。同窓会が社会的な使命を持つことで、その存在価値は高まると思います。そのためにも、若い同窓会員に、声掛け、目をかけることで、未来を志向する同窓会にしていくことが大切だと考えます。若い人もいろいろですから、若い人への声掛けが簡単ではないでしょうが、その声掛けで若い人の道が開けることもあると思います。

教育界では、「持続可能な社会の担い手の育成」を掲げていますが、私たち一人一人も持続可能な社会の担い手でなくてはならないと考えています。同窓会もこの視点に立ち、未来に生きる若い人たちにかかわる同窓会の在り方を目指したいものです。