【第151回】コロナ禍で思うこと

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投稿者: 鶴見 正治(昭和58年 人文学部経済学科卒)


私が岳陵会(文理・人文・人文社会科学部同窓会)の浜松支部長を引き継いで今年で3目となります。昨年は支部にとって最大のイベントである支部総会も新型コロナウイルスの影響で中止を余儀なくされました。新型コロナウイルスの感染状況が一旦収束に向かっている局面もありましたが、第2波、第3波が懸念されたこと(実際に起きてしまいました)。開催場所がいわゆる「3密」に近い状況であり、さらに支部総会出席者の大半が高齢者であることも断念せざるを得ない理由でした。

私は、今年の5月末まで勤務先で新型コロナウイルス感染症対策本部の事務局責任者を務めてきました。新型コロナウイルスに関して確定した情報が少ない中で業務運営のためのマニュアル作りやお客様や職員にとって安心・安全な店舗の運営などについて対応してきました。人と人の距離を確保(2メートル以上最低でも1メートル)やマスクの着用などは緊急事態宣言が解除された後も、また、ワクチン接種後であっても当面求められるルールとなりそうですが、これらは人間が社会生活を営むうえで基本となるコミュニケーションに支障を及ぼすことで様々な面で影響をもたらしています。身近な例を挙げると、昼食時には一つのテーブルに一人しか着席できない仕様にし、マスク会食を基本としたことで昼休みの同僚達との楽しい会話がなくなり、仕事に対するモチベーションにも影を落としているのではと感じることもあります。リモート・ワークやリモート・スタディで最低限の仕事や勉強はできるかもしれませんが、対面のコミュニケーションが欠如して同僚や友人の考えや気持ちを察する機会が減少し、結果的には仕事や勉強の効率性が低下するのではと心配しています。このような状態がいつまで続くかわかりませんが、これからは人の心のケアも重要なテーマになると思います。