投稿者:鶴見 正治(1983年3月人文学部経済学科卒)
地元浜松市の信用金庫を定年退職(最後の3年間は信用金庫の関係会社に勤務)してから約2年が過ぎようとしています。現在は地元の住設機器の販売会社に再就職し、総務(主に経理)を担当しています。社員数は30名弱の中小企業で以前の会社とは比較にならないほどの規模ですが、職場では社員全員の顔が見えて、家庭的(細かなコンプライアンス規程がないことが影響しているかも)で居心地がいいです。
業務面では様々な面でIT化が遅れており(未だ紙が主流です)、経理伝票や勘定元帳等はすべて手書きで作成しており、繁忙時には腱鞘炎になるかと危惧していました(実際、数十年ぶりにペンだこが出来ました)。資産台帳は昭和の時代からそのまま使われており、初期のページはインクが擦れてよく読み取れないものもあります。
喫緊の課題は経理システムの導入ですが、今年は会社全体でのIT化の取組を進めていく予定です。最近、社長がAIレコーダーを購入し、会議内容を録音すると、自動的に文章に変換してくれて便利なのですが、驚いたのは、過去数回の会議内容から「原因分析はできていますが、その課題を解決するための具体的議論が欠けています」など問題点を指摘してくれるのです。生成AIについては、レポートなどの作成に利用する機会が増えて自分で考える力が低下しているといわれています。特に中小企業では人手不足が深刻でシステムに頼らないと業務効率化は図れませんが、あまりにもシステムに頼りすぎると、様々なプロセスに人間が関わる機会が少なくなり、自分で考えない・応用が利かない人間ばかりが増えてしまうのではと危惧しています。文明の発展は本当に人類の幸福に繋がるのか、古くて新しい問題だと思います。

