ピンアサインの方法
回路図エディタを用いて回路図を作成した。この回路図の中には必ず、入出力端子が存在する(入出力信号がなければ最適化によってすべての回路が合成されない)。回路図中の入出力信号をFPGAの物理的なピンに割り当てて初めて電気的に機能する。
FPGAはすでにボード上に実装され周辺回路と電気的に接続されており、電源を投入すれば周辺回路と電気的に動作するように配線が完了している。ここで、Vcc(’H’)が供給されている入力ピンに、回路図上では’L’を出力する出力端子を対応させ電源を投入すると、’H’から’L’への貫通電流が流れ、回路を焼損することになりかねない。
BGA(Ball Grid Array)型のFPGAは基板に直接半田溶接されているため、故障時には簡単に交換することはできない(実験ボード基板ごと全損となる)。誤って入出力ピンを接続・対応させないよう十分に注意知ること。
Pin Plannerを使用する
Quartus上でのピン配置を手動で割り当てることができる。
Node Name(信号名) に対応する FPGAのピン番号をLocationに割り当てる。割り当てられたピン番号は教科書の付録Aを参照のこと。
Import Assignments…を使用する
※指示があるまでDE2_115_Default.qsfの使用を控えることを強く推奨する.
Quartus上で、「Assignment…」→「Import Assignment…」を選択することにより、既存の割り当てフアイル(.psf)をインポートすることができる。
実験ボードの開発元から提供されたピン設定ファイルはこちら
→\\fs.inf.in.shizuoka.ac.jp\share\class\hw2\DE2_115_Default.qsf
DE2_115_Default.qsfはDE2_115_Default.qpf(プロジェクト)中で使用している信号名とピン番号を対応付けている。したがって、DE2_115_Default.qsfを使用してピン番号を割り当てる場合には、回路図中の入出力で使用する信号名をDE2_115_Default.qsfで使用する信号名を使用しなければならない。信号名が間違っていてもエラーにはならないため、DE2_115_Default.qsfを使用して入出力の挙動がおかしいと感じる時には、Pin Plannerを用いて未割り当てのピンがないかどうか確認するとよい。