研究内容
1.エントロピーの効果を利用した高分子の表面・界面設計
高分子固体表面・界面における凝集状態や熱運動特性は、濡れ、接着、防汚、防曇、吸着などの表面・界面現象と密接に相関するため、幅広い分野において重要です。私たちは、分子量、分岐構造(形態)、末端基の効果、骨格の柔軟性など、高分子の「かたち」や「動きやすさ」に関連した構造的因子を積極的に設計することで、高分子の表面・界面における凝集状態や熱運動特性を制御することに取り組んでいます。
2.刺激応答性高分子を利用した機能性膜の創製
わずかな外部環境の変化に応答して特性を変化させる刺激応答性高分子は、機能性材料の開発において有用です。私たちは、刺激応答性高分子を膜の表面や界面に適切に配置させることで、わずかな環境変化を感知する表面・界面改質技術の開発に取り組んでいます。