名古屋大学の林正人先生が今年の2月に、日本学士院学術奨励賞および日本学術振興会賞を受賞されました。
日本学士院学術奨励賞は、平成16年に創設された毎年全学術分野から45歳以下の研究者6名以内に送られる賞です。林先生の今回の受賞は情報理論分野からは初めての同賞の受賞となります。また、量子情報分野としては、第3回の古澤明先生の受賞以来の受賞となります。そこで、林先生の受賞を記念いたしまして、受賞理由である『有限符号長の情報理論及び量子情報理論』に関する研究会を催することに致しました。
なお、45歳以下の研究者を対象とした賞であることにちなみ、講演者は若手から中堅の研究者を中心に選びました。
受賞についての詳細は以下の記事をご覧下さい.
http://mathsoc.jp/publication/tushin/2101/hayashi-ueno.pdf
日時
2016年8月3日11時50分 ~ 8月5日16時40分
会場
名古屋大学 東山キャンパス 理学部A号館A207室
キャンパスマップ・交通アクセス
基調講演
林正人(名古屋大学)『量子情報と有限長理論の今後の展望』
講演者リスト
- 渡辺峻(東京農工大学)『情報理論的暗号と独立性検定』
- 西村治道(名古屋大学)『メモリ限定量子計算量について』
- 村尾美緒(東京大学)『未知ハミルトニアンのエネルギー射影測定アルゴリズム』
- 藤井啓祐(東京大学)『Verifiable fault-tolerant measurement-based quantum computation』
- 八木 秀樹(電通大学)『状態を有する通信路に対する最適符号化レートの解析』
- 小柴健史(埼玉大学)『古典情報の量子秘密分散』
- 鶴丸豊広(三菱電機)『双対ユニバーサルハッシュ関数を用いた秘匿性増強』
- 森前智行(群馬大学)『Verification of quantum computing』
- 松本隆太郎(東京工業大学)『Adding Secrecy to the List Decodable Network Codes』
- 田島裕康(理化学研究所)『Measurement-based formulation and optimal performance of quantum heat engine』
- 伊藤康介(名古屋大学)『Analysis of finite-size effects on heat engine with multiple conserved quantities』
- 熊谷亘(神奈川大学)『確率分布およびエンタングル状態に対する最適近似変換の二次漸近理論』
- 尾張正樹(静岡大学)『セキュア量子ネットワーク符号』
プログラム
こちらからどうぞ
懇親会
8月3日18時より、林先生の日本学士院奨励賞受賞の祝賀会も兼ねた懇親会を開催することを予定しています。参加をご希望されるかたは世話人まで事前に連絡をお願いいたします。
世話人
尾張正樹(静岡大学), 西村治道(名古屋大学)
参加登録
研究会の参加に関しては登録は不要です。
懇親会に参加をご希望される方は世話人(尾張)までメールをお願いいたします。
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