環境対応型切削加工
1.窒素雰囲気中切削における工具摩耗低減メカニズムの検証
窒素雰囲気切削加工は、ドライ加工において切削油の持つ冷却効が失われる問題を、窒素ガスによる酸化熱抑制による冷却効果で肩代わりしようという点から始まり、切削熱がドライ加工よりも低減されると共に特定条件で工具の摩耗が低減される効果が確認されました。本研究ではこの工具摩耗低減メカニズムを解明するため基礎的なデータの測定や詳細な元素分析などを行い、検証を行っています。
2.二酸化炭素雰囲気中におけるS45Cの旋削加工
本研究では雰囲気加工を行う際に使用する気体に注目します。切削加工を行う雰囲気を変更した場合、切削現象に生じる変化を観察するため、旋盤による加工を一般的な材料である鋼(S45C)に対し、二酸化炭素雰囲気中で行います。この実験により排出された切りくずや切削に使用した工具を様々な方法で解析していきます。