農業残渣からの燃料油の抽出技術と副産物の有効利用技術の開発
電化率の低いタンザニアの農村部では、携帯電話の普及に伴う充電用電源や日中農作業で勉強時間がとれない子供たちのための夜間照明等の電力需要が増加している。他方、米ぬか等の農業残渣には良質な油脂が含まれているものが多い。そこで本研究では、ヘキサン+二酸化炭素の「膨張液体」を使う、省エネ・低環境負荷でユニークな発電用油脂の抽出技術と、抽出残渣から高付加価値製品を製造する技術の開発に取り組む。
農業残渣から油脂を抽出し、タンザア農村部への電力供給に貢献!
含油農業残渣から抽出した油脂で発電を行い、タンザア農村部に電力供給することにより再生可能エネルギーを用いる同国の地方電化に貢献し、持続可能な低炭素社会実現のためのモデルを示す。また抽出油脂の一部を石鹸等の商品にすることで、農村部での雇用と現金収入の道を拓く。