2024年10月幌満調査

私が最初に幌満に連れて行ってもらったのは、もう1992年、32年前になります。東京大学理学部5号館で同室だった高橋奈津子さんが、小原さんと私を連れて行ってくれました。まだ駅前旅館があった頃です。静大の学生と「調査」に初めて出かけたのは、3年前でした。その時の3年生が今ではM2。二人とも随分と成長しました。

今回は(おそらく最後の)調査です。まずは、アポイの鼓動広場で石を愛でます。この3年間、ペリドタイトとマフィック岩の互層を研究していたので、広場に展示されている石には思い入れがあります。

幌満川は前日までの大雨で水かさが増していて、降りることができませんでした。

そこで高橋さんの論文を参考にニカンベツの岩体に行ってきました。すると、幌満とそっくりの斜長石レルゾライトやマフィック岩とペリドタイトの互層がありました。

次の日は快晴で、登山日和です。

今回はBDH露頭で、いくつかの定方位試料を採取しました。
3年生はM2の二人が研究した寅丸さんの対称露頭を見て「聖地」と呼んでいました。

翌日は幌満川のBDHとマフィック岩の観察をしました。

水量はかなり高く、対岸には渡れませんでした。残念。ダナイト中にパイロキシナイトが入り込んでいるような露頭も観察できました。

その日は、生涯スポーツ支援センターが空いていなくて、アポイ山荘に宿泊しました。

翌日は、くろべこでステーキやハンバーグを食べて空港に向かい、その5時間後には空港でラーメンを食べて、静岡に帰りました。

静岡空港からプラドで帰りました。最後の調査を終えて、感慨深いです。良い修論になりますし、3年間に同行してくれた関係者一同、それぞれに勉強になったと思います。