酷暑から秋に季節はかわる

夏休みに高橋栄一さんと、その最初の学生さん(宮城さん、東宮さん)と合宿。いくつか炭酸塩の分析について助言をもらう。翌日は、高橋さんを出汁に山梨県富士山研究所に藤井敏嗣さんを訪ねる。伊東も朝夕は涼しかったけど、富士山研は日中でも涼しかった。お元気そうで何より。

その前に、万博にも行きました。大屋根リング。アフリカの小国の展示でハイエナです。

9月の声とともに、学生巡検。平内さんに引率してもらう。

野島断層保存館から。

吉野川が流れる方向を変える阿波池田

四国中央市は、大王製紙の工場ばかり。

四国巡検は三波川帯から始まります。当時東北大学の大柳さんと宇野きゅん、岡本さんが記載された泥質片岩と蛇紋岩の境界を見ています。

大歩危小歩危の遊覧船。

大歩危の道の駅に石の博物館があって、大変見応えがありました。

さて、下記は蛇紋岩中のヒスイ輝石岩と記載されています。なかなかの逸品。確認してみたいですね。どうだろう。

高知県の赤岡で四万十帯のメランジュを見学する。当時高知大学にいた平朝彦さんが研究された露頭だ。私も3年生の時の長期巡検で高知大学におられた岡村眞さんに案内していただいた層状チャートが延々と続く海岸の近くだと思う。平さんはちょうど東京大学海洋研究所に異動されたあとだったと思う。

巡検で「この地層はなんだと思うか?」と聞かれたら、それは枕状溶岩である。洋の東西を問わずそうだ。なぜなら、知っているとすぐにわかるけど、知らないとわからないからだろう。

小雨の中、室戸の海岸で褶曲や生痕化石などを見て、岬の上の宿に入る。

台風が接近しているらいいが、夕日は綺麗。

9月9日からは、山口大学で鉱物科学会の年会。山口大学の最寄りは山口線の湯田温泉。温泉街の居酒屋には、とびきり美味しいものを出す店があって堪能しました。温泉も良かったです。足湯もあちこちでみかけました。(石田志郎先生から)噂に聞いていましたが、山口は落ち着いた良い町でした。これまでは山陰線の特急か急行の車窓からしか見たことがなかったので、行けて良かったです。

学生さんたちのポスターです。初日から紹介します。トップバッターは田阪さんの学生さん。アルバイトスポットはナトリウム交代作用だと主張しています。

    

二日目は、奨励賞の授賞式で、山梨大学の則竹さんと国士舘大学の大柳さん。学会賞には高知コア研究所の冨岡さんと、台湾大学に移られた宇都宮さん。おめでとうございます。

  

私の発表には、宇野きゅんから、「温度が下がる間に流体包有物と炭酸塩が再平衡したのではないか?」と質問あり。そうだとすると、、、、と考える間もなく、学会は終わり。その次の週、奈良に遊びに行った。夕暮れは、秋の気配。

秋分の日は、駿河湾フェリーで伊豆半島土肥まで行ってきました。

土肥では温泉に浸かりました。次の写真の場所は、その昔、吉本隆明さんが溺れたとニュースになった海水浴場だろうか。

あれだけ暑かった夏は過ぎ去り、秋の気温になりました。