9. 全自動元素分析装置の測定原理と使用法 講習会
9/15(金)10時30分〜15時
場所:総合研究棟 2階 221室(講義)
総合研究棟 2階 225室(実習)
講師 近藤 満
参加人数:講義6名(大学院生4名、学部生2名)
実習6名(大学院生4名、学部生2名)
全自動元素分析装置 EA3000(ユーロベクター製)の使用方法について講習会を実施した。午前中の講義では、装置概要、簡単な測定原理と測定手順、および装置を操作する上での注意事項を解説した。例えば、サンプルを包んだ錫カプセルの形状を平たくし過ぎると(シート状にしてしまうと)、オートサンプラーのピストンとシリンダーの隙間に挟まって、サンプルが燃焼管に落ちないトラブルにつながる可能性があること。そのため、サンプルを包んだ錫カプセルの形状は可能な限り立法体状にすることが好ましい、などの注意点を説明した。
午前中の講義の最後に、実際の装置の起動を行った。ヘリウムガスと酸素ガスの導入、リークテストなどを行い、続いて燃焼管の加熱を始めた。午後の実習では、TCDの起動に続き、錫カプセルにサンプルを包んで精密天秤での精評方法や、測定プログラムの設定、および自動測定のための設定を、実際の装置を用いて解説、実施した。特に硫黄を含むサンプルがある場合、測定時間を長めにとる必要があることなどの注意点を解説した。