週刊金融財政事情に論考が掲載されました

全銀システム障害に関する論考が、金融専門誌である週刊金融財政事情2024.3.26の特集再考オペレーショナル・レジリエンスの中で採り上げられました。
論題:全銀システム障害から学ぶITレジリエンス確保の要諦
内容:ITレジリエンス確保のためのシステム障害対策には「予防」「検知」「代替」「復旧」の四つの観点が重要であり、開発会社や他組織も巻き込んだ検討や訓練が望まれる。2023年10月に発生した全銀システム障害の事例をもとに対応策を提案する。
(詳細は下記の通り:週刊金融財政事情の利用許諾済)

20240326金融財政事情記事

Webセミナー「金融業界向け AI・業務自動化・RPA 2024 冬」で講演しました

2024年2月16日にSBクリエイティブ社主催のWebセミナー「金融業界向け AI・業務自動化・RPA 2024 冬」で「金融DXの動向と金融機関の取組みについて」と題する特別講演(30分)を致しました。
1.Embedded Finance(組込み型金融)
2.地銀発デジタルバンク
3.金融サービス仲介業の活用
4.銀行勘定系システム更改の本格化
5.銀行小口送金の無料化
6.デジタル給与解禁
7.ステーブルコイン
8.金融機関に求められるもの

2023年12月2日に金融プラスフォーラムで講演しました

2023年12月2日(土)に金融プラス・フォーラム「第19回研究報告会」で「金融DXの動向、銀行は生き残れるのか」と題して講演しました(90分)。金融プラスフォーラムは、実務家を交えた学者・研究者の交流の場を提供すると共に関連領域の学際的研究の促進を目的とした研究会で、活発な質疑応答があり、その後懇親会もありました。https://sites.google.com/site/financepluskaiin/%E7%AC%AC19%E5%9B%9E%E7%A0%94%E7%A9%B6%E5%A0%B1%E5%91%8A%E4%BC%9A?authuser=0
【講演概要】
1.金融DX
2.Embedded Finance(組込み型金融)
3.地銀発デジタルバンク
4.金融サービス仲介業の活用
5.銀行勘定系システム更改の本格化
6.銀行小口送金の無料化
7.デジタル給与解禁
8.ステーブルコイン
9.金融機関に求められるもの
10.全銀システム障害と金融DX

経営情報学会2023年全国研究発表大会で学生6名が発表しました

2023年11月11日開催の経営情報学会2023年全国研究発表大会で遠藤研究室の学生6名が発表しました。(urlは、2024年1月31日にJ-Stageに掲載された予稿論文です)
【ポスターセッションでの発表5名】(写真)
加藤里子・遠藤正之「飲料自動販売機の設置場所と価格からみるマーケティングの考察」[URL]
森井穂・遠藤正之「 公共交通機関におけるキャッシュレス決済の形態に関する一考察」[URL]
桑原麻夏・遠藤正之「高齢者におけるキャッシュレス決済の利用調査とコード決済普及に関する一考察」[URL]
高橋萌映・遠藤正之「 地方公共団体におけるキャッシュレス化についての現状の調査とその促進のための考察」[URL]
水谷悠人・遠藤正之「長期投資を中心とした金融投資に対する大学生の意識調査とその分析」[URL]
【学生セッションでの発表1名】
今村健人・遠藤正之「金融DX先進事例に見る特徴と金融機関への示唆」[URL]

金融情報システムセンター(FISC)で講演(2023年11月9日)

2023年11月9日に金融情報システムセンター(FISC)で「金融DXの動向と金融機関の取組みについて」というテーマ名で80分の講演(会場+オンライン)を行いました。金融情報システムセンターは、わが国の大多数の金融機関、保険会社、証券会社に加え、コンピュータメーカーやシステムインテグレーターが参加している、金融情報システムに関して調査研究を行う公益財団法人です。

概要は以下の通りです。
1.FinTech、DX、そして金融DX
2.Embedded Finance(組込み型金融)
3.地銀発デジタルバンク
4.金融サービス仲介業の活用
5.銀行勘定系システム更改の本格化
6.銀行小口送金の無料化
7.デジタル給与解禁
8.ステーブルコイン
9.金融機関に求められるもの
10.全銀システム障害と金融DX
https://www.fisc.or.jp/sysaud/event/000507.php

全銀システム障害関連で、多数メディアでコメント

10月10日から11日にかけて発生した全銀システム障害に関して、多くのメディアでコメントをしました。
1.2023年10月10日(火)テレビ東京WBS(ワールドビジネスサテライト)冒頭テーマ「なぜ?三菱UFJ銀など11の金融機関で一斉にシステム障害」でコメントの録画が放映

2.2023年10月11日(水)朝日新聞朝刊3面「児童手当にも影響、全銀ネット障害」でのコメント「二重に振り込んでしまった人や、着金が間に合わずに費用が発生してしまった人への対処が重要になる」
3.2023年10月11日(水)Bloomberg配信記事「全銀ネット、12日朝からの復旧目指す-経済への影響拡大懸念も」でのコメント「全銀システムに対する信頼感の喪失はあった。障害が長引けば社会経済に大きな影響がある」
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-10-10/S2C6DRDWX2PU01
4.2023年10月12日(木)朝日新聞朝刊3面「改修難航、手作業で送金 学費・給料も影響 全銀ネット障害2日」でのコメント「「本番に近い環境でテストを行っていたか疑問だ」
5.2023年10月12日(木)毎日新聞朝刊2面「鉄壁はどう崩れたか 全銀システム、機器更新の落とし穴…障害続く」でのコメント「障害の発生は仕方がない。重要なのはその後の対応だ」「今回の更新を一般の人たちは知らなかった。どこの銀行が対象かがわかっていれば、急ぎの振り込みを事前に済ますなどの対応もできただろう。今後は更新作業の日程などを開示した方が良いのではないか」
6.2023年10月13日(金)静岡新聞朝刊8面「更新に課題 検証必須-全銀ネット復旧」でのコメント「本番に近い環境で試験ができていたかどうかが今後の検証のポイントとなる」
7.2023年10月13日(金)ABEMA Prime「同じ危機あと23回?全銀ネット障害なぜ発生」にゲストとして出演

https://www.youtube.com/watch?v=q3-ckMpSDAE
https://abema.tv/video/episode/89-66_s99_p5209
8.2023年10月13日(金)ダイヤモンドオンライン「全銀システムの送金障害、またも突きつけられた金融業界とITベンダー「積年の課題」」でのコメント「今回の更改の際に、メインフレームと仮想化技術に精通したエンジニアを集めるのが難しかったのではないか」「本番データがない中で、机上でテストを行うのは難易度が高く、ここでも経験とスキルが豊富なエンジニアが必要だった」
https://diamond.jp/articles/-/330647 (有料記事部分に掲載)
9.2023年10月11日(水)読売テレビ「朝生ワイドす・またん!」「ゆうちょ銀行、全銀ネットでシステム障害 」
10.2023年10月16日(月)日経フィナンシャル「AI活用でリスク想定を 情報開示の強化も必要 再考 全銀システム①静岡大学 遠藤正之教授に聞く」インタビュー記事(有料会員向け)
 https://financial.nikkei.com/article/DGXZQOUB130ZK0T11C23A0000000
11.2023年10月19日(木) 時事通信社「デジタル化に伴うシステム障害の頻発=銀行界に厳しい視線」 (有料配信)でのコメント「ITの進歩がありつつも、過去のレガシーシステムを維持しなければならず、運用保守のコスト負 担増や開発生産性に制約がある」「組織や経営者の意識改善 は可能であり、この実現が金融全体のデジタル・トランスフォーメーション(DX)につながるだろう」
12.2023年10月19日(木)読売新聞9面「全銀ネットが謝罪、更新ソフトに不具合 」でのコメント
「障害の発生から1週間がたつのに、原因究明に関する対応にスピード感がない。全銀ネットがシステム会社に依存している姿も浮き彫りになった」
13.週刊金融財政事情2023年10月31日号「初の全銀システム障害、一筋縄ではいかない補償対応」でのコメント「そうした(更改の準備段階でテーブルが正常化を検証する)ステップがなかったとしたら問題だ」
14.財界2023年12/6号「NTTデータグループ・本間洋の「”つくる力“と”つなぐ力”の融合を」」 でのコメント  「金融機関が全責任を負った上で、ベンダーにも求償することはあるかもしれないが、他のシステム障害も含めて、対外的には金融機関に全責任がある」「次期全銀システムでのオープン化も見据えた改革の中で発生した障害であるという視点が必要。大きな改革の初回は何らかのトラブルが出ることが多い。その意識がやや希薄だったのではないか。今後もシステムの組み換えが起こると障害が発生することは予想されるが、新技術の取込ではそのようなチャレンジは必要であり、過度に障害を責めると、かえって保守的な発想から抜け出せなくなる」
https://www.zaikai.jp/articles/detail/3381/2/1/1
【大学の広報記事への掲載】
https://www.inf.shizuoka.ac.jp/news/detail.html?CN=154870

日本技術士会情報工学部会(情報処理学会CPDコラボ)ワークショップに登壇

2023年3月25日(土)、日本技術士会情報工学部会(情報処理学会CPDコラボ)のワークショップに登壇しました。
90分間金融DXについて講義し、その後、150分間でグループ討議で、金融機関/金融システムに対するユーザー目線での改革案を発表していただきました。
金融商品の分かりにくさを改善する仕組みや、認知症を考慮した金融取引のあり方等、技術士の皆さんならではの議論や提案が行われ、大変有意義なワークショップとなりました。https://www.engineer.or.jp/c_dpt/infoeng/topics/007/007646.html

2023年3月卒業生の送別会

2023年3月11日(土)、卒業する4年生4人の送別会を浜松市内のレストランで行いました(写真1枚目)。研究室の3,4年生が対面で揃うのは最初で最後の機会でしたが、美味しい料理で楽しいひと時をすごすことができました。4年生の皆さん、卒業後の活躍を祈念しています。
その後、3月23日(木)学位伝達式で最後のお別れの記念写真を撮りました(写真2枚目)。

 

第4回金融DXフォーラムで基調講演しWebメディアに掲載

2023年1月18日の第4回金融DXフォーラムで基調講演を行いました。またインタビュー記事が掲載されました。2022年6月発刊の「金融DX、銀行は生き残れるのか」(光文社新書)著者として採り上げられたものです。
1.2023年1月18日「金融DX、銀行は生き残れるのか」第4回金融DXフォーラム(日本ビジネスプレス主催)(基調講演 2023年4月5日に動画と講演全文抄録が記事として公開)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73655
2.2023年1月31日「『金融DX、銀行は生き残れるのか』の著者が語る金融DX成功の鍵」(日本ビジネスプレスのWebメディア)
https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/73507