【第146回】いのち輝く未来社会をデザインする

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投稿者: 城田 国昭(平成7年 人文学部法学科卒)


私は大阪府の職員ですが、この4月より大阪府南河内郡にある「河南町」の副町長として、いわゆる「出向」することになりました。

河南町は、大阪府の南東部に位置する人口15,000人程の田園風景が残る長閑な町です。西行法師終焉の地である弘川寺などが観光スポットですが、府内でも1、2を争うほど知名度が低い町。大阪市内へ1時間弱で行けるため、新興住宅地が開発され人口が増えた時期もありましたが、昨今は少子高齢化の波にのまれ、年々人口が減少しています。そのため、町では「22歳までの医療費助成」や「保育園・認定こども園の充実」など、子育て・教育に重点した施策を進め「子育て・教育のまち」を目指しています。

そんな河南町民の今一番の関心事は、やはり「新型コロナワクチン接種」です。町では医師会と連携し、4月中旬から高齢者施設等への巡回接種をスタートしており、5月中旬から65歳以上の高齢者への集団接種を行う予定です。

このエッセイを書いている現時点でも、府内で1,000人を超える新規感染者が連日出ており、いつ緊急事態宣言が発令されてもおかしくない状況です。今年も歓送迎会は中止、子どもたちの部活動も休止・・・。今まで「当たり前」だった生活行動の変容に皆さんもストレスを溜め込んでいませんか?特に静大生の皆さんも、リモート講義や学生交流の制限など、少し寂しい日々を過ごされているのではないでしょうか。

そこで、皆さんの気持ちを少しでも明るくするため、未来の話をさせていただきます。

大阪では4年後の2025年4月より、大阪湾の埋立地「夢洲(ゆめしま)」を会場に「大阪・関西万博」が開催されます。万博のテーマである「いのち輝く未来社会のデザイン」の実現に向け、会場を未来社会のショーケースに見立て、世界の医療や健康などに関する最先端技術・サービスや「空飛ぶクルマ」による空の移動が体験できます。大阪府では開催に向け、国内外の産官学と連携を進めるとともに、準備を進めています。

興味を持った在学生・同窓生の皆さん、是非とも大阪府で「いのち輝く未来社会」をデザインしませんか?新規採用職員のうち数名が、毎年、万博準備部局へ配属されており、万博に携われるチャンスがあります。その後、大阪で家庭を持ち、住まいを探す際には、子育て・教育のまち「河南町」を是非ともよろしくお願いいたしますね。