【第87回】私の人生を変えたESSサークル

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投稿者:安冨 勇希(平成15年 情報学部 情報社会学科4回卒)

私が入学した当時は、情報学部の一年生は静岡キャンパスにて一年間共通教育課程を履修し、二年生から浜松キャンパスに通学するのが決まりでした。 静岡キャンパス通学は一年間限定なので、私は当時まだ浜松キャンパスに存在していなかった英語サークルESS(English Speaking Society)に参加しました。一年間限定なら気軽に参加できると思ったからです。

私が二年生になり浜松キャンパスに移る直前に、突如として浜松キャンパスにもESSを創ろうという動きが起こり始めました。 同じく浜松キャンパスに移るESSメンバーの情報学部生が実はもう一人おり、その彼は英語も得意でESSを続けたいと考えたのです。 私も彼に協力したいと思い、他サークルとの兼部を前提とした上で、浜松キャンパスのESSサークル創立の準備を共に進めました。

ところが、サークル発足の手続きがすべて終わった後に、浜松キャンパスにESSを創りたいと言い出した彼が、諸事情によりESSの活動にほとんど参加できない状況になってしまいました。 そのためESSの初代部長には英語の不得意な私が就任するという思いがけない事態が生まれました。
そして更に、文化系サークルをまとめる文化サークル連合にて、くじ引きにより、私はまさかの文化サークル連合委員長に選ばれてしまったのです。 そして文化サークル連合委員長を務めることは学生活動を統括する学友会の参加を意味し、静大イベント運営などにも参加することとなりました。

私が元々描いていたキャンパスライフからは程遠く、忙しく動き回る日々となりました。
ESS部長なのに、英語が話せないのはまずいと思い、私はESS部長に就任してからは我武者羅に英語を勉強し、留学もしました。 気がつけばESSは入部メンバーも増え、私が三年生で部長を務めた際には15人を超えるメンバーが所属してくれました。 その後、私は静岡大学を卒業してすぐに米国大学院に進学し、米国サンフランシスコで7年間働きました。

今振り返れば、自分の人生の転機は静岡大学のESSの経験だと思います。
そして人生とはなんという奇妙な巡り合わせなのかと今でも感慨にふけります。