北海道でアカエゾマツの調査を実施しました

アカエゾマツは北海道における主要造林樹種の一つです。
これまでの研究から、アカエゾマツの冠雪害の発生のしやすさに家系間差があること、また、その原因として成長や材質形質が関連する可能性があることを明らかにしてきました。今回は、これまでに調査を行なってきた検定林に入っていた家系の親クローンの成長及び材質形質の調査を森林総合研究所林木育種センター北海道育種場で行いました。研究室の学生2名にも手伝ってもらいました。
気温3℃の中での調査で寒い思いをしましたが、貴重なデータがとれました。今後、形質の遺伝性や冠雪害被害との関連性などを精査します。

森林遺伝育種学会で発表しました

2023年11月10日に開催された、第12回森林遺伝育種学会大会にて発表を行いました。
花岡創、上田雄介、岩井大岳、福田陽子 「アカエゾマツの冠雪害リスクと抵抗性に関する改良の可能性」
詳細・要旨などは http://www.fgtb.jp/meeting-2023.html

気象条件によってはアカエゾマツでも冠雪害が生じること、また、その発生確率に家系間差がみられたことなどについて公表しました。
本研究は、科研費(21K05691)の成果です。